中国では近年、海外旅行が1つのブームとなっており、休みのたびに旅行に出かける人も増えている。近場で人気のある旅行先としては、日本や韓国に加え、タイやマレーシアなどが挙げられるが、2017年は中韓関係の悪化によって韓国を訪れる中国人旅行客は激減した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国では近年、国外旅行が1つのブームとなっており、休みのたびに旅行に出かける人も増えている。近場で人気のある旅行先としては、日本や韓国に加え、タイやマレーシアなどが挙げられるが、2017年は中韓関係の悪化によって韓国を訪れる中国人旅行客は激減した。

 日本でも過去に日中関係の悪化によって中国人旅行客が激減したことがあった。その後、日中関係は低迷を続けており、関係は決して良好ではないものの、それでも中国人旅行客の数は回復し、むしろ年々増加を続けている。中国メディアの今日頭条は5日、韓国では「中国人旅行客への対応は日本に見習うべき」という報道が見られると伝える一方、その報道の内容は「中国人を馬鹿にしたもの」であるとして反発している。

 韓国政府が高高度ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」配備を決めたことで、韓国を訪れる中国人旅行客は激減した。17年3月以降の韓国観光業の損失は約7兆4500億ウォン(約7670億円)に達するという見方もあるなか、韓国では「日本から教訓を学べ」といった報道があるのだという。

 記事は、韓国国内の報道として、日本は2012年に中国と尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐって対立し、中国国内では日本製品の排斥運動がなされると同時に、日本を訪れる中国人旅行客も激減したと紹介。今回韓国が直面している状況と非常に類似していることを紹介した。

 続けて、一部の韓国メディアが「日本は政治と経済を切り離して考え、上質のサービスを提供することによって中国人旅行客の心を掴む非常に賢い方法を取った」と報じたことを紹介し、「韓国は日本に学ぶべき」だと報じたと伝えた。

 記事は、韓国国内の報道に対し、「中国人の忘れっぽさを利用し、表面上の笑顔を見せて、中国人の金をふんだくるつもりだ」と主張し、こうした態度は「韓国人の醜さを示すものである」と激しく反発した。中国のいたるところで叫ばれていた韓国製品の排斥運動や韓国旅行の自粛はすでに落ち着きを見せている。だが、韓国を訪れる中国人旅行客が完全に回復するまでにはまだ時間はかかりそうである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)