【奥華子の弾き語りダークナイト☆】闇を綴った曲のみを弾き語るワンマンで約1300人が涙

写真拡大

 奥華子が人の心の闇を綴った曲のみをグランドピアノで弾き語るワンマンライブ【奥華子の弾き語りダークナイト☆】が、2017年12月8日になかのZERO 大ホールにて開催された。

奥華子 ライブ写真(全3枚)

 普段のライブとは違いMCを一切行わず、「叶わぬ愛」「孤独」「思い通りに行かない人生」「愛する人との別離」などの重いテーマを取り上げた詞で綴られた楽曲と、楽曲の世界観に寄り添った朗読のみで構成された全19曲に、会場を埋め尽くした約1300人のファンが終始静かに涙を流した。

 開演前より際限まで落とした会場の照明に、満員の会場にも関わらず開演前からどことなく厳かな空気が漂う場内。その雰囲気を変えることなく奥華子が登場した一曲目は、2014年にリリースされたアルバム『君と僕の道』から「幻の日々」。まさにこれから始まるライブを暗示するかのような選曲からスタートした。

 会場の照明は、開演後も彼女の歌とピアノの音を集中させるがごとく最小限の光量に抑えられ、それぞれの曲に合わせてゆっくりと変化。ライブ定番でもある「最後の恋」「あなたに好きと言われたい」といったヒット曲が後半に演奏されるものの、普段のライブでは披露することの少ない「透明傘」や「悲しみだけで生きないで」など、普段のライブではあまり披露しない、タイトルだけでも涙を誘う楽曲もふんだんに取り入れた楽曲の数々に、涙を拭いながら聞き入る人が続出し、奥華子の歌声と奏でるグランドピアノの1曲1曲の最後の打鍵の音と余韻が完全に途切れるまで、拍手が起こることはなかった。

 アンコールで再びステージ戻ってきた奥華子から今年一番嬉しかったこととして、作詞家・阿久悠の生誕80年、没後10年のメモリアルとして企画され、レコード会社からリリースされたトリビュートアルバムに参加できたことを上げた。「阿久悠さんと同郷(の学校)出身の父親への親孝行ができたことが嬉しい」と阿久悠の未発表詞に、奥華子自身が曲を書いた「黄昏のアンニュイ」が披露された。

 最後に奥華子本人から「(今回のライブの企画は)ずっといつかやってみたかった事をやってみました。もし、皆さんに好評なようでしたら、またぜひやってみたいと思います」と今回のライブを締めくくったが、誰もが染み入る“ダークサイド”のライブは、全て聞き終わった時に不思議と暗いだけではなく、どこか明るくて、暖かく前向きになれる。

◎セットリスト
【奥華子の弾き語りダークナイト☆】
2017年12月8日(金)東京・なかのZEROホール
01 幻の日々
02 好きだったんだ
〜朗読〜
03 秘密の宝物
04 さよならの記憶
05 透明傘
〜朗読〜
06 月のそばで眠りたい
07 トランプ
08 パズル
〜朗読〜
09 きみの空
10 悲しみだけで生きないで
11 rebirth
〜朗読〜
12 迷路
13 羅針盤
14 他人の涙
〜朗読〜
15 最後の恋
16 あなたに好きと言われたい
17 ピリオド
EN1 黄昏のアンニュイ
EN2 それぞれ