5Gスマートフォンは2019年に登場、クアルコムが見通し
「5G対応プレミアムスマートフォンは2019年に登場する見通し」──半導体大手のクアルコムは、ハワイで開催したSnapdragon Tech Summitで改めてそうアピールしました。

5Gは、10Gbps級の高速大容量、かつ1ms級の低遅延を特色とする次世代移動通信技術です。

現行のLTE(4G)もギガビットLTE(1Gbpsに迫る受信最大979Mbps)の商用サービスが開始。さらに受信最大1.2Gbps通信が可能なSnapdragon 845搭載スマートフォンが2018年前半に登場するなど、順調に高速化が進んでいます。一方で、1.2Gbpsを実現するには、4x4 MIMOと256QAMを組み合わせても3キャリア(計60MHz幅)が必要。帯域幅を潤沢に確保しているキャリアはさほど多くなく、Wi-Fiの5GHz帯とのアグリゲートも可能とはいえ、LTEの高速化は限界に近づいているわけです。

そこで登場するのが5Gです。LTEは最大20MHz幅までを1キャリアとして扱うのに対し、5Gでは最大100MHz幅を1キャリアとして扱います。これを実現するために、3.5GHz帯から6GHz帯までのSub-6GHz帯、および24GHz以上のミリ波と呼ばれる周波数帯を活用します。

なお、周波数は高ければ高いほど、広い帯域幅をとれるため通信の高速化に有利な反面、遠くまで電波が届きにくいという特性があります。

こういった特性もあり、5G登場後も当面はLTEをベースとしつつ、トラフィックが集中する都市部を中心に5Gエリアが構築される見通し。これを「NSA方式」(ノンスタンドアロン:5G単独ではなくLTEと併用)方式と呼び、年内に標準化が完了。2019年には商用サービス開始が可能となる見通しです。

クアルコムがことし2月に発表した世界初の5G商用モデム「Snapdragon X50」は、Sub-6GHz帯とミリ派、そしてギガビットLTEに対応。クアルコムは「同モデムを搭載したbプレミアムスマートフォンが2019年に搭載する」との見通しを示しています。インテルも5Gモデム「XMM 8060」を発表しており、商用サービス開始に向け各社がしのぎを削っています。