ソーシャルサイトLinkedInのロゴ。このたびドイツ諜報当局(BfV)は、中国スパイ機関がソーシャルサイトを使い、ドイツ政界、財界の人物の情報を収集していると警告した(Carl Court/Getty Images)

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 ドイツ諜報当局は最近、中国のスパイ機関が、現地政界やビジネス界などに侵入するために自己紹介ソーシャルサイト「LinkedIn」で偽の経歴を作成し、情報収集していると警告した。

ドイツ国営ドイチェ・ヴェレは10日、中国のスパイ機関は少なくとも1万のドイツ人の経歴や交友関係を情報収集した恐れがあると、連邦憲法擁護庁(BfV)の調査報告を引用して報じた。これに関連した中国名の偽の経歴書も公開した。

「中国の諜報機関はLinkenInのようなソーシャルネットワーク上で活動しており、情報を収集している」 とBfV長官ハンス・ゲオルグ・マッセン氏は指摘する。また、その狙いはドイツ高層の政界であり「特にドイツ議会、省庁、政府機関に浸透する広範な試みである」と述べた。

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世界で4億人が使う自己紹介ソーシャルサイトLinkedInは、経済や取引の紹介、仕事能力などをユーザが示し、新規雇用や人脈構築のために利用する。利用者は英語圏に多いが、日本ほか多言語にも対応している。2016年にはMicrosoftがLinkedInを262億ドル(約3兆円)で買収した。

BfVは、最も活発な動きを見せる中国名の架空ユーザ8つを公表した。これらのユーザはコンサルタント、事業家、研究者などと設定して自己を紹介し、写真は容姿端麗な若い中国人が設定されていた。しかし、BfVの調査によると実在しない人物だった。

中国は過去にサイバースパイ活動に関する同様の疑惑を否定しており、今回の指摘にも回答していない。

BfVは国内における反民主的団体、共産主義団体、軍国主義団体、ネオナチ、テロリストなどの監視に当たるために設立された組織。

「工作を発見するのは難しい。なぜなら、サービス提供側と顧客のネットワーク事態は不正ではなく疑われるものではないから」「単純な攻撃以上に巧妙な偽装だといえる」と警告を発した。

(翻訳編集・佐渡道世)