10日、米華字メディア・多維新聞は、中国の習近平国家主席が外部に向けて力の強さを誇示しているのは焦りの表れであるとする、米メディアの評論を伝えた。

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2017年12月10日、米華字メディア・多維新聞は、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が外部に向けて力の強さを誇示しているのは焦りの表れであるとする、米メディアの評論を伝えた。

米外交誌フォーリン・アフェアーズ電子版は8日、「習近平は何を恐れているのか」とする評論記事を掲載。中国が直面している二つの試練について論じている。

まず一つ目の試練は、中国の台頭を阻止しようとする米国からのプレッシャーだ。記事は「10年前、国家副主席だった習氏は『新たな大国』理論を打ち出し、米国に中国の『核心的利益』の尊重を求めた。しかし、オバマ前大統領はアジア回帰政策をとり、環太平洋経済連携協定(TPP)協議を進めるとともに、アジアの盟友の軍事力強化、旧来の盟友ではない国との協力模索などを進めた。これは中国の指導者にとってみれば、米国が中国の力を削ぎ、自らの世界における主導的立場を守ろうとする行為に見えた」と指摘する。

一方で、「トランプ政権誕生によって、このプレッシャーが弱まった」と分析。「米国は環太平洋連携協定(TPP)を離脱し、防衛面における盟友の信頼も揺らぎ始め、習氏の威光と人望を際立たせるのに貢献している」とした。しかし、「トランプ大統領、あるいはその後の米政権は遅かれ早かれ中国の台頭を抑え込まねばならず、彼らは中国が復興を実現しようとする次の30年は極めて危険だと考えている」とした。

二つ目の試練は中国国内にあると指摘。「習氏は第19回共産党大会において、『直面する主な問題は、日々高まるより良い生活へのニーズと、不均衡かつ不十分な発展との矛盾である』と発言した。これは、空気の質や合理的な不動産価格、製品の安全性、公共サービスなどのさらなる向上を指す。同時に、中国経済の鈍化により難しい改革が迫られている。1党独裁を続けるため、中国共産党は一つひとつの独立した声を全て外部からの脅威とみなす。共産党は自らが考える正当性は現代化社会建設の中にあると考えているが、現代化された社会では(脅威となる)独立した声は続々と出てくるものなのだ」と論じている。(翻訳・編集/川尻)