9月7日、ロシア・ウラジオストクで会談した康氏(左)と河野外相=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が、旧日本軍の慰安婦問題を巡る2015年末の韓日合意を検証しているTF(タスクフォース、作業部会)が報告書を公表する前に日本を訪問する可能性が高いことが11日、分かった。

 複数の外交消息筋によると、康氏は早ければ19〜20日に訪日し、河野太郎外相と会談する方向で調整を進めている。実現すれば、就任後初めての訪日となる。

 年内の報告書作成を目標に検証作業を続けているTFは資料の検討や関係者の聞き取りなどを終えたが、TFの委員全9人の意見をまとめなければならず、報告書の発表は来年に持ち越される可能性もあるという。

 韓国政府関係者は康氏の訪日について、「日本の外相との日程調整が問題だが、TFの報告書が出る前に訪問する方向になると思う」と伝えた。

 韓国政府がTFの報告書発表前の訪日を進めているのは、報告書がもたらす影響を意識したためとみられる。報告書の内容次第では両国関係が冷え込み康氏の訪日が延期され、文在寅(ムン・ジェイン)政権での対日関係の新しい出発に影響を与える恐れがある。

 康氏がTFの報告書が発表される前に訪日すれば、歴史問題と、北朝鮮核問題や経済分野での協力を切り離す「ツートラック」で対応する方針を伝え、こうした方針を報告書の内容と関係なく維持する姿勢を示すとみられる。

 また、文大統領の就任後初めての訪日となる韓中日による3カ国首脳会談の日程調整や来年2月の平昌冬季五輪に合わせた安倍晋三首相の訪韓についても議論するとみられる。両国首脳による「シャトル外交」の再開に向けた話し合いにもつながる見通しだ。

 康氏が今月中に訪日すれば、韓国の現職外交部長官としては2015年6月の尹炳世(ユン・ビョンセ)氏の訪日以来、約2年半ぶりとなる。