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広島県福山市とKDDIは12月11日、多言語音声翻訳システムの実証及び地域の観光振興を目的に、社会実証の実施に向けた覚書を締結したと発表した。今後は、12月15日から2018年3月5日まで、福山市内の観光関連施設において、多言語音声翻訳システムを利用できる。

言語音声翻訳システムは、情報通信研究機構 (NICT) が開発した技術を活用し、KDDI総合研究所の技術支援を受け、KDDIが構築。英語、中国語 (简体中文)、韓国語の翻訳に対応している。

なお、今回の社会実証は総務省委託研究開発「グローバルコミュニケーション計画の推進 -多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証-」の一環として実施するもの。

実証実験では、訪日外国人観光客が観光関連施設で従業員とどのようにコミュニケーションをとっているかを調査、分析して実態を把握するほか、観光関連施設に対してインタビュー、アンケート等を実施して、多言語音声翻訳システムの利用者側からみた課題等などを把握する。

実証場所は、JR福山駅観光案内所、福山市鞆の浦歴史民俗資料館 (鞆町)、鞆の浦観光情報センター (鞆町)、鞆の浦 a cafe (トモノウラ・ア・カフェ) (鞆町)の4カ所。

福山市は、2017年10月に同市鞆町の福禅寺対潮楼が所有する朝鮮通信使関係史料「朝鮮通信使に関する記録」がユネスコ記憶遺産に登録されたことから、今後さらに外国人観光客数が増加すると予想されるため、今回の社会実証において外国人観光客向けに多言語音声翻訳システムを利用することを支援し、観光地の活性化を推進。

一方KDDIは、GPSを用いて現在地の固有名詞に適した地名の翻訳を行う機能により翻訳精度を高めるとともに、目的地のイメージ画像や映像を再生する。

また、社会実証を通じて多言語音声翻訳システムの課題を抽出し、訪日外国人旅行者の満足度や安心感の向上、観光客数増加やリピート率の上昇、観光等による地域経済への波及に寄与するための取り組みを進めていくという。

両者は、本社会実証のほかにも「5Gを見据えた基地局収容型LED街路灯の実証実験」を2017年10月より開始しており、今後も地域復興・地方創生を推進するための取り組みを進めていくとしている。