ひびわれたり、粉をふいたりすることもある乾燥肌。体質だからと放置していると悪化してしまう場合も。セルフチェック&予防対策でケアを!

乾燥肌は加齢とともに発症しやすくなる

冬になるといつも肌が乾燥すると悩んでいませんか? 一般的にドライスキンといわれるものですが、「肌が乾燥する体質」と思ってあきらめている人がたくさんいます。
ドライスキンは、乾燥肌・乾皮症(皮脂欠乏症)という、皮膚疾患です。皮脂が減ることによって、皮膚のうるおいが保てなくなり乾燥するもの。通常、皮膚のうるおいは、皮脂をはじめ、天然保湿因子、角質細胞間脂質によって保たれているのですが、どの物質も加齢により減少。そのため、40代以上の女性に、乾燥肌・乾皮症が多く見られます。
ドライスキンになりやすいのは、二の腕、すね、指、ひざや、ひざの内側、背中など。特に、湿度と気温が下がる冬に発症して春頃まで悩まされる人が多くいます。なかには、重症化して1年を通して乾燥肌に悩まされる人も。

乾燥肌・乾皮症セルフチェック

乾燥肌・乾皮症には生活習慣が大きく影響します。下記のチェックに3つ以上当てはまる人は、乾燥肌・乾皮症の疑いがあると考えられます。

□ 電気の暖房器具(エアコン、こたつ、電気ストーブ、電気カーペットなど)で部屋を暖めている
□ 入浴後に肌がつっぱる
□ 15分以上湯船に浸かっている
□ シャワーや入浴は熱めのお湯が好き
□ ふだん、水分(お茶・コーヒー・ジュースは除く)をあまりとらない
□ 皮膚にかゆみを感じる
□ 肌にスキンケア剤をつけるとしみる

「乾燥肌ぐらいで」と思わず、つらい場合は皮膚科へ

乾燥肌や乾皮症が重症化すると、皮膚にかゆみを感じかきむしってしまう場合も。睡眠中に皮膚がかゆくて起きてしまうといった例もあります。乾燥した肌はバリア機能が低下しているので、ひっかき傷から菌が入る場合も。肌の乾燥が原因で辛い場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。皮膚のバリア機能を回復させながら、かゆみも抑える薬を処方してもらえます。

生活習慣の見直しでも乾燥肌は改善が可能

また、セルフケアでも乾燥肌・乾皮症対策は可能です。以下に見直しのポイントをご紹介します。

・加温する場合は加湿もセットに

気温が下がる冬に乾燥肌・乾皮症が急増するのは、湿度にも深い関係が。空気が乾燥すると、その分肌の水分が奪われ乾燥しやすくなります。そのうえ、エアコン、こたつ、電気ストーブ、電気カーペットなど電気の暖房器具で部屋を加温すると、さらに湿度の低下をまねきます。部屋を暖める時は、必ず加湿も行って。加湿器のほか、室内に洗濯物を干すなどでも対応することができます。目標は湿度65%。肌のうるおいを保つ理想の湿度であり、肌の乾燥を招く静電気も起きにくくする効果があります。

・お風呂はぬるめ、体はやさしく洗う

熱いお湯は脱脂力が強く、肌を乾燥させます。長時間つかることでも皮脂を奪われ、乾燥につながります。入浴するなら、39〜41度くらいのお湯に、15分以内にしましょう。また、ナイロンたわしで体をゴシゴシ洗う人がいますが、肌の表面を傷つけ皮膚のバリア機能が低下。かゆみをおこしやすくなります。せっけんを泡立ててやさしく洗うか、乾燥がひどい部分はせっけんを使わずお湯だけで洗いましょう。せっけんやボディーソープも低刺激のものを選んで。

・1日2回の保湿でうるおいキープ

乾燥肌・乾皮症の予防対策には、こまめな保湿がカギ。1回にたっぷり塗るよりも、適量を数回に分けて塗る方が、肌のうるおいがキープされます。例えば、保湿クリームなどは、一番肌が乾燥するお風呂上がりと、朝の2回がおすすめです。処方薬や市販薬は、それぞれの用法用量を守って使ってください。

・衣類は天然繊維のものを

ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの化学繊維は静電気を発生しやすく、乾燥肌の人はかゆみを伴う場合も。下着はコットンやシルクなど天然繊維の肌触りのよいものにしましょう。寝ている間に肌にかゆみを感じる人は、肌に触れる寝具やパジャマを天然繊維にするなどして対応を。

・アルコール・刺激物は極力さける

血行が促進されるアルコールや刺激物は、かゆみを誘発します。完全にさける必要はありませんが、症状がひどいときはさけた方がベター。

・水分をとる

体が水分不足だと肌も乾燥します。こまめな水分補給は、肌のうるおいのためにも必須。利尿作用のあるお茶やコーヒー、糖分の多いジュースではなく、水を飲みましょう。冬場は、白湯を飲むと体も温まるのでおすすめです。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと