中国に初めて行く知り合いに対して「中国はスリが多いから気をつけろ」とアドバイスする人は多いのではないだろうか。もちろんスリが全くいないわけではないが、中国には本当に日本人がイメージしているほど大量のスリがいるのだろうか。中国メディア・今日頭条は8日、ある日本人が中国の街でスリやネコババに遭遇するかどうかを試したとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国に初めて行く知り合いに対して「中国はスリが多いから気をつけろ」とアドバイスする人は多いのではないだろうか。もちろんスリが全くいないわけではないが、中国には本当に日本人がイメージしているほど大量のスリがいるのだろうか。中国メディア・今日頭条は8日、ある日本人が中国の街でスリやネコババに遭遇するかどうかを試したとする記事を掲載した。

 記事は「先日、ある動画がネット上で話題になった。ある日本人男性が中国の街で財布を使い、スリやネコババをされないか実験する動画だ。確率は低いだろうがもし外国人がそのような目に遭ってしまうならば、中国人の恥になる。どんな結果になったか見てみよう」とした。

 この日本人男性は何回かにわたって実験を行っている。最初は人通りの激しい街頭で、ズボンの尻ポケットに財布を入れて歩く実験だ。しばらく歩いてみたところ、財布は抜き取られることなく無事だった。続いて上着を脱いでより財布が目立つ格好で歩いてみたが、やはり財布は取られなかった。

 すると今度は財布を落とす作戦に出た。電話をしているふりをしてさり気なく財布を落としてみると、立ちどころに「兄ちゃん、財布落としたよ」と声を掛ける人が出現した。次に財布を落としたままその場から立ち去ろうとすると、やはり年配の男性が「兄ちゃん、財布落としたよ」と教えてくれた。それではと財布を落とすや否や走って立ち去ろうとすると、今度は財布を拾って届けようと追いかける一家が出現。女の子から財布を受け取ると、親切な年配男性から「気をつけなきゃイカンだろう」という説教まで待っていた。

 日本人男性はさらに場所を変えて同様の実験をしてみるも、やはり同じような結果に。落としても誰も拾わないというケースもあったが、あくまでみんな拾わないだけで、持ち去ってしまう人は1人もいなかった。記事は、動画の中で日本人男性が「中国人の善良さが明らかになった。しかも教えてくれるばかりでなく怒る人さえもいる。これも中国人の善良さの現れなのだ」と評したことを伝えている。

 中国のネット上ではしばしば「日本で落とした財布が返ってきて感動した」といった内容の文章を見かける。このような文章が増えるほど、相対的に「中国は起こり得ない」というイメージがステレオタイプとして定着していく。しかし、実際には中国にだって親切な人、熱心な人はたくさんいるのだ。もちろん、この実験結果から「中国ではスリやネコババに遭わない」と安心するのは危険だ。必要以上に身構えることはないが、常に注意はしておくべきと考えるのが正解だろう。それは日本でも中国でも同じだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)