ボルシア・ドルトムントは日曜、ペーター・ボシュ監督の後任として、先日までケルンを率いていたペーター・シュテーガー監督の就任を発表した。契約期間は今シーズンいっぱいまでで、来季以降については引き続き、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督らの可能性を模索していくとみられる。

週末に行われたブレーメン戦を前に、「どうしても勝たなくてはならない」と語っていたペーター・ボシュ監督。決して同氏にとってそれは、唯一の「最終決戦」ではなく。これまでにも重要な試合は幾度もあったのだが、しかしながら開幕から1ヶ月半はロケットスタートを切ったものの、ここ10月以降は3部マグデブルク戦をのぞいて全て未勝利。CLでも3位でEL行きを確定させたが、しかしながら勝ち点数はわずか2という結果だった。

またリーグ戦においては、宿敵シャルケ戦とのレヴィアダービーにて前半で4-0とするも、ホームの観衆の前で4点差を追いつかれるという失態を演じており、再起をかけたブレーメンとのホーム戦でファンから浴びせられたのは、拍手喝采ではなくブーイングの嵐。

試合後、ボシュ監督は「あまりに大きな失意を感じている。ホームでのブレーメン戦は勝利を収めなくてはならなかったが、ブレーメンはみせた前半での攻勢ぶりを目にしては、この結果は致し方ないと言えるだろう。本当に悪かったし、その責任は私にある。」とコメント。

その日のうちにハンス=ヨアヒム・ヴァツケ代表は、ミヒャエル・ツォルクSDと共に、選手評議会のメンバーである主将シュメルツァ、ロイス、シャヒンらを招集して緊急ミーティングを開き、そしてその翌日にはペーター・シュテーガー氏の就任が発表されている。

先週に解任が発表されたばかりのケルンでは、確かに今シーズンは開幕からここまで未勝利が続くなど不振に喘いではいたのだが、しかしながら長年浮き沈みの激しかったケルンにおいて、4年にわたって安定した成長をもたらしており、昨シーズンは実に25年ぶりとなり欧州の舞台へと導くなど手腕を発揮してきた指揮官だ。