Doctors Me(ドクターズミー)- 想像妊娠はなぜ起きる?気になる症状と妊娠検査薬の反応などを解説

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実際は妊娠していないのに、つわりなどの妊娠初期のような症状がでるとされる「想像妊娠」。男性や動物にも似たような症状が起こるそうなので、どのような原因で起こるのか気になりますよね?

今回は、想像妊娠の定義から、原因・症状・妊娠検査薬の反応・治し方などを医師に分かりやすく解説していただきました。

想像妊娠の定義



定義上は、女性が実際には妊娠していないのに妊娠しているような精神状態・身体状態になることを言います。

妊娠を強く望む気持ちがある時、もしくは逆に絶対に妊娠していては困るという気持ちがある場合に起こりやすいと言われています。

想像妊娠の原因



妊娠初期症状は、月経前にプロゲステロン(黄体ホルモン)が増える高温期に見られる症状と似ており、妊娠しているのか月経前の症状なのかは見分けにくいです。

しかし、妊娠したい・したくないという意識が強いと、いろいろな症状を妊娠と結びつけて考えてしまい、「妊娠しているに違いない」と考え、さらに自分の症状に敏感になるというスパイラルに陥るのではないかと思われます。

また、妊娠を強く意識していることや、ストレスなどが脳のホルモン分泌機能に影響を及ぼし、女性ホルモンのバランスを乱し、妊娠しているかのような心身の状態に変化させる可能性もあります。

想像妊娠の症状



・月経の遅れ

・微熱

・吐き気

・食欲不振

・乳房の張り・痛み

・胎動を感じる

・お腹が出てくる

想像妊娠で妊娠検査薬は反応する?



妊娠検査薬は反応しません。

もし一旦妊娠検査薬が反応したものの、その後反応しなくなり月経が来たというような場合は、以下が考えられます。

・化学流産:一旦受精して着床しかけたが、胎嚢が見える前に流産した場合。厳密には流産には含めない。

・初期流産:受精・着床したがごく初期に流産する場合も。

想像妊娠は動物にもある?



人間は、性交の有無に関係なく毎月排卵していますが、動物の中には、性交の刺激があると排卵し、高確率で妊娠するものや、発情期の一時期のみ排卵するものもあります。こういった動物では、排卵後には妊娠が成立しなくても、妊娠状態に似たホルモン状態になることがあり、乳房が大きくなって乳汁が出たり、巣作りをしたりといった行動が見られます。

このような状態は動物の体には負担になるので、ペットの場合は、排卵時期や発情期には性器周辺を触ったりといった性交に似た刺激を加えないことが必要と言われています。動物は頭で考えてこういった状態になっているわけではないので、動物では想像妊娠とは呼ばず、偽妊娠と呼びます。うさぎや犬で見られると言われています。

想像妊娠は男性にもある?



定義上は想像妊娠は女性のものですが、男性もパートナーの妊娠に伴って、吐き気・だるさなどつわりのような症状を示すことがあり、男性のつわり(クーヴァード症候群)と呼ばれます。

原因としては、つわりに苦しむ妻に同情したこと、つわりで動けない妻に替わって家事や育児をした疲れのため、父親になることへの不安などではないかと言われています。

想像妊娠の治し方 



超音波検査などを行い、医師から「妊娠していない」とはっきり告げられ、納得すれば症状はなくなると言われています。

最後に医師から一言



妊娠は女性にとって大きなイベントなので、妊娠したい・したくないといった強い思いにつながりがちです。

超音波検査がなかった時代、もしくは現代でも超音波検査が行われない地域では、臨月のような状態までお腹が膨らむこともあると言います。人間の思考とホルモンは深く結びついているのだと思わせる現象ですね。

(監修:Doctors Me 医師)