18歳神童が60m独走の“光速カウンター”発動 「ボルト級」「ランウェイを駆け抜けた」

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ムバッペがリール戦で、一人カウンターからダメ押しの3点目を奪取

 フランスの神童がまたしても、センセーショナルな活躍を見せた。

 フランスのリーグ・アン第17節のパリ・サンジェルマン(PSG)とリールの一戦(3-1)で、フランス代表FWキリアン・ムバッペは試合終了間際にクリアボールに抜け出し、そのままピッチを独走。一人カウンターでおよそ60メートルを駆け抜け、無人のゴールを陥れた。英メディアからは「ウサイン・ボルト級」「ランウェイを駆け抜けた」と称賛されている。

 PSGはMFアンヘル・ディ・マリアとハビエル・パストーレのアルゼンチン代表コンビのゴールで、2点のリードを奪った。しかし、後半41分にリールに1点を返され、さらに試合終了間際にはCKを献上。最後のチャンスとばかりに、リールはGKミク・メニャンを上げて全員攻撃を仕掛けたが、その数秒後にムバッペのスーパープレーが飛び出した。

 PSGのブラジル代表DFマルキーニョスが、CKを頭ではね返したこぼれ球はリールに拾われたが、ゴール前に放り込まれた浮き球を再びマルキーニョスがヘディングでクリア。敵陣のスペースに出たボールにいち早く抜け出したムバッペは、スライディングをかわして追いかけてくるリールのDF3人をぶっちぎると、そのまま無人のゴールにボールを流しこんだ。

「ゴールに向かう速度は天下一品」

 リールがGKを含めて全員PSG陣内にいたというエクスキューズがあるとはいえ、約60メートルをおよそ7秒で駆け抜ける電光石火のカウンター。英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は、「キリアン・ムバッペのゴールに向かう速度は天下一品」と題して大きく取り上げ、「ムバッペが稲妻のごときスピードを誇ることは知られているが、リール戦の速度は本当に信じられない。フランス人アタッカーは搭載するジェットのスイッチを入れ、ウサイン・ボルト級のインパクトを残した」と報じた。

 また、英紙「デイリー・メール」も「キリアン・ムバッペはランウェイを駆け抜けた」と報道。SNS上ではファンから「ムバッペは光速」「天賦の才」と称賛の声が上がり、なかには「ムバッペと速度はまるでロミオとジュリエットのようだ」と恋に落ちる男女を描いた名作にかけて、ムバッペを語る上でスピードは不可欠だと評する者もいた。

 今夏にフットボール史上最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約290億円)で加入したブラジル代表FWネイマールに話題を持っていかれがちだが、リール戦の一撃で18歳の神童はさらに株を上げたと言えるだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】まるで人類最速男ボルト!? ムバッペの60m独走“光速カウンター”(該当シーン:1分25秒付近〜/動画期限:17年12月24日)


まるで人類最速男ボルト!? ムバッペの60m独走“光速カウンター”(該当シーン:1分25秒付近〜/動画期限:17年12月24日)