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確かにかつて私たちは、次回作まで何年もジっと待っていましたよね。

今ではベン・アフレックが中の人となった映画『バットマン』ですが、クリスチャン・ベール主演、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作は、たったの5年前のできごとだったって……皆さんまだ憶えていますか?

でもこの5年の間に映画業界は急速に変化し、優雅に3部作を作っていた時間的余裕はもうなくなってしまったのだそうです。

ロンドンで行なわれた「BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)」にて、ノーラン監督は「あの時は大予算で連続モノを作ることを許された、“贅沢”な時代の最後だった」とコメントしています。

あの時の特権と贅沢は、もう映画制作者たちに与えられることはないでしょうね。あの頃がスタジオに対して「もう一本くらい作るけど、4年後にね」なんて言える最後の時代でした。

公開までのスケジュールを守りながら制作するのは、とてつもない重圧なんです。でも創造性は大きな利点です。私たちは人として、ストーリーテラーとして、家族(制作スタッフ)を呼び戻す特権と利点を持っていたのでした。

監督は最初の『バットマン・ビギンズ』(2005年)の次に『プレステージ』(2006年)を作り、次の『ダークナイト』(2008年)のあとには『インセプション』(2010年)、それからやっと『ダークナイト ライジング』(2012年)で3部作を完結させているように、次回作までに他の作品を撮る時間的な余裕がありました。

3部作が同じスタイルを崩さず見事に完結できたのは、気持ちに余裕を持って次回作まで寝かせ、ジックリ構想を練る期間があったことが重要だったのです。

今ではマーベル・シネマティック・ユニバース系映画が、年に2〜3本公開されるようになり、それに負けじとDCエクステンデッド・ユニバースも、過密スケジュールになりつつあります。何人もの監督を取っ替え引っ替えしているからこそ、出来る芸当かもしれませんが……ひとりの監督の世界観を貫き通してシリーズ化することも、また大事なのかなと思われます。



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Source: Comicbook.com

Julie Muncy - Gizmodo io9[原文]
(岡本玄介)