連続テレビ小説「わろてんか」でキースを演じる大野拓朗/(C)NHK

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連続テレビ小説「わろてんか」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)は、12月11日(月)より第11週に突入する。

【写真を見る】キースの幼少期を演じていた、まえだまえだ・前田旺志郎とそっくり!?/(C)NHK

ヒロイン・てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は夫婦げんかをし、古参の芸人たちは待遇改善を求めてストライキを決行。月の井団吾(波岡一喜)や団真(北村有起哉)といった新たな登場人物も動き出し、物語に加速度がついている。

全151回のうち5分の2の放送を終えた本作で、実はこの人が物語を動かしているのではと思うほど、良くも悪くもヒロインたちに影響を与えている人物がキースだ。トラブルメーカーであり、藤吉の生涯の友でもあるキーパーソン、キースを演じる大野拓朗のインタビューを紹介する。

■ オーディションで射止めたキース役

──本作への出演が決まった時のお気持ちは?

飛び上がるぐらいうれしかったです! オーディションを受けたのですが、「その場で監督が“キースは大野くんで”と思ってくださっていた」と後から聞いて、さらにうれしかったですね。

同時に、やっぱり僕は三枚目路線の役なんだなって、改めて思いました(笑)。自分で言うのもなんですが、三枚目路線は得意分野だと自覚していて。認めてもらえるようになってきたという、喜びも感じています。

──「とと姉ちゃん」(2016年)に続いて2作目の“朝ドラ”ですが、意識されたことはありますか?

「とと姉ちゃん」の時は雑誌の編集者の話だと聞いていたので、面接へは編集者をイメージした服装で行ったんです。国立国会図書館に行って「暮しの手帖」を見て勉強していたので、「今日は“編集マン”ぽい格好をしてきました」「国立国会図書館で勉強してきました」と自慢したんですね(笑)。そしたら、(青柳)清という、自慢ばかりしている役に決まったんです(笑)。

今回はお笑いの会社を作る話だから、会社員ぽい格好で行こうと思いました。それでスーツにネクタイをしめて、ビシッとした服装で行ったんですが、他にはそんな格好の人はいなかったという…(笑)。ですが、最終的には背広を着て漫才をするスタイルを作ったキース役に決まったので、今回も服装の戦略でオーディションに成功しました!…と、自分では思っています(笑)。

■ “小賢しかわいい”になれたらいいな

──実はキースが物語を動かしているんじゃないかというほど、良くも悪くもヒロインたちに影響を与えています。そんなキースについて、ご自身ではどう思われますか?

キースはすごく頭の回転が速くて、口から生まれてきたような男です。わがままなところもあるけれど愛情もあって、ちょっと不器用なのかもしれませんね。純粋に「お笑い芸」が大好きなので、熱い思いを込めながら、まっすぐ芸道を突っ走っているという感じです。

キースと藤吉(松坂桃李)は、互いに兄でもあり弟でもありという、不思議な関係かもしれません。清は“うざかわいい”を目指して演じていましたが、キースは“小賢しかわいい”になれたらいいなと思っています(笑)。

■ “役者魂”で大阪に住所変更!

──東京出身の大野さんにとって、大阪の芸人さんの役は大変ではありませんか?

大阪ことばを話す役を演じるのは初めてなので、難しいですね。単語のイントネーションが分からず、最初は外国語を喋っている気分でした。でも、このキース役を通じて、本気で大阪ことばをマスターして、テレビを見ている人にネイティブスピーカーだと思われるぐらいになりたいと思っています。

実は借りていた東京の家を解約して、クランクインの1カ月前から、大阪に住所変更して住んでいるんです! 完全に大阪に引っ越してくる出演者はめずらしいそうですね(笑)。もう、留学生の気分です(笑)。

でも、街中を歩いたり電車に乗ったりしながら周囲の人が話すのを聞いているだけでも刺激を受けますし、頭に思い浮かぶす全てのことを大阪ことばで考えてみたりして、練習を重ねています。

──では、大阪を満喫しているのでしょうか?

そうですね。まず、大阪の撮影現場は、あったかいなぁって思います。持ち道具のスタッフさんから、NHK大阪放送局近辺の“おいしいご飯屋さん20選”をリストアップしたメモをいただきました。リストには店名だけでなく、おすすめメニューまで書いてあるんです!

他にも、キースは丸いメガネをかけてハットをかぶっているので、「“くいだおれ人形”みたい」と言われているのですが、大阪ことば指導の先生が“くいだおれ人形”が表紙になったフリーペーパーを持って来てくださいました。「キースくんが写ってたから、あげる」って(笑)。

■ アサリとのコンビ結成が楽しみ

──漫才の相方を演じることになる、アサリ役・前野朋哉さんとの共演はいかがですか?

前野さんとは以前、別の作品で親友役として共演したことがあるんです。「わろてんか」では芸人としてコンビを組むので、ご縁を感じていますし、漫才のシーンを演じるのが今から楽しみですね!

──最後に、視聴者・読者の方へメッセージをお願いします。

「わろてんか」では「笑い」だけでなく、たくさんの失敗が描かれます。(現実の世界でも)失敗することもあれば、うまくいくこともあるけれど、チャンスはきっと平等に与えられているはずです。何度失敗してもあきらめずに一生懸命挑戦し続けることで、新しい道が開けていくことが伝わればと思います。

あと、「笑う」って言うのは当たり前のようでいて、実はとても幸せなことですよね。毎日たくさん笑って、たくさん感動して、それが視聴者の皆さんの一日の活力になればいいなと思っています。(ザテレビジョン)