磁石で景品を盗む男たち(画像は『蘋果日報 2017年12月4日付「【巧偷片】夾娃娃機被清檯 高手竟是萬磁王」』のスクリーンショット)

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台湾の台南市や嘉義市にある数十か所のゲームセンターでクレーンゲームの景品が盗まれる事件が相次いでいたが、このほど容疑者4人が逮捕された。彼らは強力な磁石を使い、クレーンゲームの外側から景品を操って盗んでいたという。『民視新聞』など多数のメディアが伝えている。

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被害にあったゲームセンターによれば、クレーンゲーム機数台の景品がごっそり減っていたが、機械に損傷がなかったことから当初はクレーンゲームの達人が現れたと思ったそうだ。しかし機械に投入されたコインが少なかったため、不正を疑い、防犯カメラの映像を確認したところ犯行が発覚した。

防犯カメラには、犯人が慣れた手つきでガラスの外側から磁石を使って景品を取り出し口に落とす様子が映されていた。盗まれたのは、ガラスからの距離が10センチ以内のところにあったワイヤレススピーカーや腕時計、モバイル電源など高単価の電子機器などで、平均すると10秒で1個のスピードで景品を落として盗み、数分後には店を去っている。

警察は、犯人の特徴や犯行地点などから主犯の男(26歳)と共犯者3人を割り出し、3日に逮捕した。男の家からは百個以上、総額10万元(約37万5000円)相当の盗品が見つかっており、後に男らは少なくとも17件の窃盗事件への関与を認めたという。4人は窃盗の罪で送検されたが、その他の被害や共犯者などの可能性も含めて引き続き捜査が続いているもようだ。

なお専門家によれば、市場に出回っている一般的な磁石にはこれほどの威力はなく、犯人が強力な磁石をどこで手に入れたのかは検討がつかないという。

画像は『蘋果日報 2017年12月4日付「【巧偷片】夾娃娃機被清檯 高手竟是萬磁王」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)