決着は全日本へ!

フィギュアスケート・グランプリファイナルの戦いが終わりました。日本勢は男子シングルで宇野昌磨クンが銀メダルを獲得し、ジュニアGPFでも須本光希クンが3位表彰台という好結果を残しました。須本クンは競技以外の部分でも、難関外伝クエスト・ファイテン靴下をふくむ数々のユヅルクエストに挑む冒険者であることが大々的に告知されるなど、飛躍の大会となりました。

そのせいもあって須本クンには妙な対抗意識のようなものが僕の中で芽生えるところも。基礎点(集めている枚数)では僕のほうが上回っている感触ですが、僕は羽生氏と同じ大会に出るようなチャンスは絶対にありませんので、「このクリアファイルにサインを」「できれば全部に」「ガムのヤツにはキシリトールホワイトが出たんだよ〜って書いてください」などのお願いをすることは不可能。彼がスケーターとしてさらなる飛躍を遂げると、出来栄えの部分で負けてしまいそうですね。悔しいです。

そんななか、メダル・表彰台には届かなかったものの、日本勢が印象を残したのは女子シングルでした。ジュニアGPFでは15歳の紀平梨花さんがトリプルアクセル+トリプルトゥループという、公認大会では女子史上初となるコンボを成功させました。しかも出来栄えでも多くのジャッジが加点をつける、非常に見事なものでした。

伊藤みどりさん、浅田真央さん、そして幾多の選手がつないできたトリプルアクセル挑戦への「道」が、時代を超えてつながった。日本の選手が、日本の試合それも名古屋で行なわれる試合で、新たな歴史を作った。そこには特別な意味というか、必然のようなものを感じます。この地で刻まれるのがふさわしい歴史。よくぞやってくれました!

↓世界の選手が挑まなかったとしても、日本の選手はこの道を行く!

「ミキの4回転サルコウの道は…」
「特に誰も継ぐ者がいないようだが…」
「むしろロシアでやってた…」
「時代に咲いた徒花感…」

日本の伝統技はアクセルジャンプなんじゃないかな!

「何となくアクセルが好き」なんだと思う!

「リスペクトの系譜」とかではない!

↓リスペクトの系譜からミキだけ外されているなんてワケは断じてない、と思う!

カナコ、ミドリ、マオのパネルしかないからといってリスペクトされていないわけではない!

「おこがましいです」で自ら辞退したかもしれないし!

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ジュニアの大技に沸いたリンクで、平昌五輪を目指すシニアの女子がさらなる戦いを見せる。前日のショートプログラムでは全選手が目立ったミスなく70点台に乗せてくるという、史上最もハイレベルな滑り出しを見せました。1位から6位までの点差が4.22点というワンミス圏内。いや、ノーミス同士のバトルでも逆転が起きうる程度の差です。全員に勝利のチャンスがあるぶん、全員に重圧がかかる。そんな重苦しい戦いです。

まして日本勢は2枠しかない平昌五輪への出場権がかかる試合でもあります。五輪の選考基準は「全日本優勝者」「いろんな条件で総合的に判断」の2項目。その「いろんな条件」のひとつにGPFでの好成績はあります。ここでメダルでも獲れば、「平昌ほぼ内定」というところまで大きなアドバンテージを得られるはず。大きな大きなチャンスです。

そして始まった試合。最初にリンクに立ったのは30歳のベテラン、カロリーナ・コストナー。基礎点はほかの選手に比べて低い構成ながらも、出来栄えという点ではさすがのチカラを見せ、GOEで大きく得点を伸ばしていきます。「加速にチカラを使っているように見せない」と解説に評された巧の技。片足滑走でも大きく長く伸びていくベーシックな部分での上手さ。男子シングルでも30歳のボロノフが印象的な演技を見せていましたが、年齢だけで決まる競技じゃないぞというものを見せてくれる選手の存在、ありがたいですね。

2番滑走はいろんなことで揺れるロシアから登場のソツコワ。グレーの衣装が長い手足をさらに際立たせ、とても美しい。ルッツからの3回転+3回転コンボに始まる難度の高い構成。多くのジャンプで手を上げて加点を狙いに行くあたりもロシア的というか、勝利を目指す姿勢というものを感じさせます。せっかくの高身長を活かすなら、もっと思い切ってギューンと手を伸ばしていくとダイナミックな人間ドリルになりそうです。

そして3番手で登場は日本の樋口新葉さん。「うわ…固っ!」と頭に手をやりたくなるほどガッチガチの表情で出てきた新葉さんは、何度も何度も肩で深呼吸し、懸命にリラックスにつとめます。しかし、「リラックスしなきゃ」とつとめている時点でガッチガチだと言っているようなもの。「ワカバボンドがガッチガチ」という完全に接着剤の方向に寄せてきました。

最初に一回ダブルアクセルを挟んでからのトリプルルッツ+トリプルトゥループのコンボは、緊張感のなかでも見事に決めて、いい滑り出し。ボンドイーグル、ボンドウォーク、ボンドシュートと面白い振り付けは会場の熱気も高め、このままノッていけそうな雰囲気も。

中盤にはジャンプで2回転に抜けるミスもありますが、抜けたジャンプぶんをほかのジャンプでリカバリーし、抜けたコンボをほかでつけてくるという粘りの滑り。固さのなかで、こうした演技ができたのは「これが最低線」という底堅さだと思っていいのではないでしょうか。6選手中6位は本人としては当然不満でしょうが、トータル200点超えというのは、悲観するようなものではありません。

↓「ダメな日でも200点は出せる」なら、それはスゴイことじゃないか!

ダメな日はガタガタと最後まで連鎖するもの!

それが大きく崩れなかったのはきっと自信になる!

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SPで首位に立ったカナダのオズモンドは、「2本揃えれば優勝も」というところではありましたが、よくも悪くも安定のオズモンド感。十分にいい演技ではあるものの、ひとつ壁を突き抜けていくようなものにはならず、抜けや転倒もあって得点を伸ばせず。

ロシアのザギトワはすべてのジャンプを演技後半に固めるという、こちらもロシア的な勝利への意志を感じさせる構成。演技後半まではコレオシークエンスとステップで魅せ、後半に入ると怒涛の連続ジャンプ。容赦なく手を上げていくなど、加点要件への意欲も高い。女王・メドベージェワが不在でも、まったくそれを感じさせない層の厚さ。文字通りの「おそロシア」でした。

さぁ、最終演技者として登場したのは日本の宮原さん。表彰台は十分に狙える点差です。おなじみの頭突きで送り出された宮原さんは、冒頭のトリプルループを美しく決めると、その後もまったく淀みのない演技。悲恋の演目である蝶々夫人をブルーの衣装で軽やかに演じ、どこか幸せそうな蝶々夫人を描いていきます。見た目の印象では、やりきった、表彰台までいった、さすが宮原さん、そういう演技でした。

しかし、細かく見ていくと回転不足があるという判定で、印象よりも点数は伸びません。「それ、全選手で刺してます?」と思うようなスローで見ても厳しく感じる「<」もあり、印象では「少し加点がありそう」だったものが、スコアでは「少し減点がある」で跳ね返ってきます。

高さがあまりないジャンプなので、どうしても最後にグリッとなりがちなのは仕方ないところ。まぁ、GPシリーズでも刺されがちではあったので、課題として受け止めるしかありません。それでも、ケガからの復帰、自国開催・五輪がかかる緊張を考えれば、この紙一重はしょうがない。割り切って大本番でほんの少し上げていけばいい。勝負の全日本を前に、思いがけずGPFに進出し、スタンディングオベーションの演技まで戻ってきたのは、ロードマップとしては満点なのですから。

↓さすがさっとん!よくぞこの位置まで戻ってきた!


身体のコンディションがピークまで行けば、今の演技でもっと点は伸びるはず!

大本番で勝負ができるぞ!

日本勢の表彰台はなりませんでしたが、今季が始まる前の「ダメかも?」という気持ちは払拭され、五輪の本番が楽しみになるようなGPシリーズでした。もしGPFで表彰台が出ていれば、その選手はほぼほぼ平昌内定という感もあったものが、そうならなかったことでむしろ勝負は面白くなり、さらなる飛躍も期待できるように思います。

五輪に臨むなら「メダル」というのがひとつの目標であり、その可能性を考えて選考することになります。その意味では、今の日本女子は横一線です。宮原さんが実績面と今季成績で少しリードはしていますが、GPFの結果によって「世界のメダル」が見込める位置にいることまでは示せませんでした。逆に「宮原さんに勝つ」ということがメダルの可能性を示すイイ目安、「標的になった」とも言えます。

それはつまり、過去の実績は考慮しつつも「全日本で勝った人が勝ち」ということ。平昌に行く優勝者プラスワンは、「優勝者&2位」という解釈で全日本に流れ込む…そう考えていいのではないでしょうか。史上最も熱い全日本になる、そんな気がします。今願うのはどれだけ時間をかけても構わないので、全員に納得感がある採点をしてもらいたいということだけ。揉めるのは必至の大接戦になるはずですから…!

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真凜ちゃん!ダメかなと思ってたけど、2位でもいけるかもよ!