すでに10月から口座開設申請を受け付けているつみたてNISA。高い節税効果から人気が予想され、金融機関はあの手この手で顧客の囲い込みに躍起だ

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 日経平均が26年ぶりの高値圏に突入するなど、市場が大いに沸いている。“官製相場”とも言われるが、株高は世界的な傾向。そんな中、’18年の日本はどこへ向かうのか? 経済トピックスをチェック!

投資初心者にも優しい制度

’18年1月から、現行のNISA(少額投資非課税制度)に加え、「つみたてNISA」がスタートする。’14年に始まったNISAは、年間最大120万円まで株式や投信の売却益が非課税だったが、今回何が変わるのか? ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏が話す。

「一番のポイントは、非課税の投資期間がNISAに比べて、4倍の20年になることです。非課税投資枠年40万円ですが20年で総額800万円になります。当然、非課税の期間が長ければ、有利な投資ができます。また、NISAは5年目の終わりに近づくと、利益確定しようなどと考えてしまうが、つみたてNISAなら20年という長いスパンで資産形成を考えられます」

 さらに、つみたてNISAは、投資初心者にも優しい制度だという。

「定期的な積み立てを前提にしているので、マーケットを睨んで買いのタイミングを図る必要がない。初心者が、今が買いなのかどうか判断するのは難しいし、仮に買いのタイミングと判断しても、得てしてそんなときにはまとまった資金がなかったりする……。それより、定期的に一定額をコツコツ積み上げていけるのは初心者に優しい。もうひとついい点は、あらかじめ金融庁が投資できる金融商品の線引きをしていることです。ノーロード(販売手数料ゼロ)で、信託報酬が安く、毎月分配型ではない投資信託やETFに限られ、選択肢が絞られている。信託報酬が高いのにパフォーマンスが悪いような商品を掴んでしまう心配もありません」

 初心者に優しく、現役世代に格好の制度だけに、ぜひ使いたいものだ。

<TEXT/HBO取材班>