6日、騰訊網は、「なぜ中国の公衆トイレはすごく汚いのか」と題した文章を掲載した。写真は中国のトイレ。

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2017年12月6日、騰訊網は、「なぜ中国の公衆トイレはすごく汚いのか」と題したコラム記事を掲載した。以下はその概要。

先日、国家旅遊局は再びトイレ革命3年計画を出した。2020年までに6万4000カ所のトイレを建設あるいは改修し、十分な数と合理的な配置、有効な管理、衛生やマナーの維持を実現するという。1回目の3年計画では200億元(約3400億円)以上の資金がトイレ建設に充てられ、今年までに5万7000カ所という目標を上回る6万8000カ所の建設、改修が行われた。ただ、清潔さや臭いは依然として大きな課題となっている。

清朝末期の中国の衛生状態は、世界から見てひどい状態だった。外国では公衆トイレが、さらには水洗トイレまでもが出現する中で、北京、上海、天津では依然、市民が所構わず大小便をしていた。1900年に8カ国連合軍の侵攻を受けた際、北京と天津で公衆トイレ制度が作られたが、残念ながら徹底されなかった。11年時点で北京の中心部には8カ所しか公衆トイレがなく、49年時点でも北京全体で500カ所あまりの非水洗トイレしか設置されなかった。

中華人民共和国建国後、各種疾病予防を目的として衛生運動が起こり、トイレの水洗化が逐次行われていった。汲み取りも人工から機械式に変わり、トイレの数も増えた。90年台には農村トイレの改革がスタートし、2003年には全国の公衆トイレ数が約10万7900カ所となった。

中国の公衆トイレが汚い理由の1つは、トイレの設備や技術が立ち遅れていること。掃除はというとモップを使って汚れを広げているだけである。もう1つは、利用者が多すぎて管理しきれないことだ。

ドイツの成功例は参考になる。わが国の公衆トイレは場所選びからメンテナンス、清掃まで基本的にすべて政府が管理しているが、ドイツでは公衆トイレ事業の管理を民間に委託している。受託企業は優れたデザインや外観のトイレを作り、その中に広告を掲載して収入を得る。また、有料で自動音楽プレーヤー、血圧測定器、便の分析機器などが設置されているほか、管理面においても専門のチームによって毎日3度のチェックが行われるのだ。

熊本県合志町にある公衆トイレも、民間委託ではないが非常にきれいだ。清掃や管理を担当しているのは住民たちで、行政が参加するのは設置場所選びから設置まで。あとの管理は住民に任せられる。住民たちは靴を脱いでトイレに入る方式を採用。これによって清潔が保たれているのである。

日本のように行政と住民が一緒に管理するというスタイルは、わが国では難しそうだ。なんといっても、わが国のトイレが汚い大きな一因は、ペーパーを散らかす、便座に立つ、尿やごみを撒き散らすといった利用者のマナーの悪さにあるからだ。

国家旅遊局の李金早(リー・ジンザオ)局長も以前、この点について指摘していた。李局長は「トイレマナーの悪さは自国の公衆トイレを汚すのみならず、国外で祖国に恥をかかせることになる。わが国では長きに渡り、トイレ文化の教育が不足してきた。一方で、日本はトイレ教育をしっかりやって来たことで急速なトイレ改革を実現し、今のような世界的に有名な美しい国になれたのである。30年余り前、日本のトイレも暗く、汚く、臭かった。しかし、1984年よりトイレ改革を実施し、トイレは不浄なものというタブー観念の打破、トイレ環境への意識向上に努めた。子どもにトイレ教育をする際には、トイレの神様が家の平和を守ってくれるからトイレはきれいに掃除しなければならないという信仰心を芽生えさせ、一部地域には、トイレをきれいに掃除する女性は神様の恩恵を受け、美しい子どもを生むことができるという言い伝えがある」と語っている。(翻訳・編集/川尻)