「子どもに英語をマスターしてほしい!」――そんな願いを持っている親御さんは少なくないだろう。しかし、そんな人でも「英語がペラペラになればそれでいい」などとは思っていないはず……。むしろ、本当にわが子に身につけてほしいのは、世界のどこでも生きていける頭のよさ、つまり「本物の知性」なのではないだろうか。
実際、応用言語学や脳科学、教育心理学などのアカデミックな研究では「外国語学習の機会が、子どもの知力やIQを高める」といった知見が蓄積されつつあるという。
いま、こうした科学的根拠(エビデンス)に基づいた指導によって、子どもたちの英語力を着実に伸ばし、人気を集めている英語塾があるのをご存知だろうか。元イェール大学助教授の斉藤淳氏が代表をつとめるJ PREPだ。
本連載では、同氏の最新刊『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て!』から、一部抜粋して「ほんとうに頭がいい子」を育てるための英語学習メソッドを紹介する。

小さい子に「英文法ファースト」はNG

子どもに英語を学ばせるときに、やってしまいがちなことの2つめは、最初から文法だけを教えてしまうことです。
「英語」がそれなりにできた親ほど、子どもがまだ小学校低学年なのに、文法の参考書や問題集を買い与えてしまいがちです。もしお子さんがまだ10歳以下なら、「文法ファースト」の学び方は、絶対に避けるべきです。

たしかに、親の世代が高校の「英語」でまず習ったことといえば、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)からなる5文型だったのではないでしょうか。中学でも、ひととおり簡単な挨拶を学んだら、次にはbe動詞の解説が待っていたと思います。
フォニックスのような「音のルール」はしっかり押さえるべきですが、逆に、「構文上のルール」には重きを置きすぎないようにしてください。

たとえば、従来型の受験参考書には「不定詞」の単元があり、まずはそのフレームワーク(名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法)についての解説があります。さらに、その枠組みを使うことで、例文などの意味がわかる、といったつくりになっています。
過去の学校教育では、授業でこの骨組みを生徒に学習させ、テストでその知識を問うのが当たり前だとされてきました。受験対策塾はその性格がいっそう強いと言えます。
与えられた英文に対して適切なフレームワークを選べば、その文意が「解読」できるようになる――まるでパズルゲームのような発想です。

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