決勝点をアシストしたMF今野泰幸

写真拡大

[12.9 E-1選手権 日本1-0北朝鮮 味スタ]

 ここぞのゴールシーンにやはり顔を出した。北朝鮮を相手に苦しい時間帯が続いた日本代表は0-0のまま後半アディショナルタイムに突入。このまま試合終了かと思われたラストチャンスに、決勝ゴールをアシストしたのはMF今野泰幸(G大阪)だった。

 後半アディショナルタイム5分、カウンターのチャンスに今野は「最後のチャンスだと思った」と一気にPA内まで駆け上がった。FW川又堅碁の左クロスをファーサイドで待ち構え、「(井手口)陽介しか見えていなかった」と頭で落とす。これをMF井手口陽介が右足ダイレクトボレー。劇的な決勝点をお膳立てした。

「陽介にシュート力があるのが分かっていたし、丁寧に落としたら決めてくれるかなと思った」。G大阪の“持ってる”ボランチコンビが最後の最後に訪れたチャンスを仕留め、チームは苦しみながらも初戦を白星で飾った。

 北朝鮮の人数をかけた守備を攻めあぐね、逆に決定機もつくられた。シュート数は日本の7本に対し、北朝鮮は12本。それでも、「決定機はなかなかつくれなかった。ピンチもつくられていたけど、正直、勝たなきゃいけないチームだと思った」と、ロシアW杯出場を決めている日本として、FIFAランキング114位の北朝鮮を相手に取りこぼすわけにはいかなかった。

「Jリーグでやっている選手たちの意地というか、自分たちのメンバーを信頼しているし、勝たなくちゃいけない相手だと感じていた。危ない場面もあったし、負けてもおかしくないゲームだったけど、とにかく勝ったので意地は見せられたかなと思う」。この日が91キャップ目。今野、FW金崎夢生(10キャップ)を除けば、全員が0キャップまたはひとケタというチームの中で、34歳のベテランの存在はやはり大きかった。

(取材・文 佐藤亜希子)


●EAFF E-1選手権2017特集ページ