好セーブを連発したGK中村。川島から正守護神の座を奪えるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 [E-1選手権]日本 1-0 北朝鮮/12月9日/味の素スタジアム
 
 終了間際の井手口陽介のゴールで北朝鮮戦を辛くも下した日本代表。その勝利をもたらした最大の功労者は、この試合で代表デビューを果たしたGKの中村航輔だろう。
 
「勢いをもって試合に入ろうと思っていた」
 
 試合後にそう振り返った中村は、幾度となく訪れたピンチをすべて防ぐ。とりわけ大きかったのが、25分の北朝鮮のファーストシュートをセーブしたシーンだ。これで本人が語ったとおり、「勢い」に乗れた。
 
「あの場面はしっかりボールが見えていました。しっかり反応できましたね」
 
 前半以上に危険なシーンに晒された後半は、もはや中村の独壇場。スーパーセーブに遭って決定機を逃した北朝鮮の選手たちは頭を抱えるばかりだった。
 
 そんな中村を絶賛したのが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督だ。苦戦を強いられた試合のなかで、出来の良かった選手のひとりとしてその名前を真っ先に挙げた。
 
「GKがピンチを救ってくれた。ナカムラを評価すべき試合だった」
 
 特筆に値するのは、そのメンタルの強さだろう。ピッチ上の振る舞いは代表デビュー戦とは思えないほど堂々としていたし、日本がピンチを迎えるたびにその存在感は高まっていった。
 
「ゼロで抑えられたのは自信になる。これを継続してやっていきたいです」
 
 試合後の本人のコメントからは浮ついた様子は微塵も感じられなかった。与えられたチャンスをしっかりモノにした中村のさらなる奮起に期待したい。
 
取材・文●高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)