フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは8日、女子ショートプログラム(SP)が行なわれた。世界女王のエフゲニア・メドベデワ(ロシア)の負傷欠場による繰り上がりで、ファイナル3年連続出場を果たした宮原知子は、自己ベストに0.03点と迫る74.61点で3位につける好発進となった。また、初出場となった樋口新葉は、自己ベストにあと1点足りない73.26点で5位につけている。SP首位に立ったのは、自己ベストを更新して77.04点のケイトリン・オズモンド(カナダ)だった。

 女子SPは、トップの2人がいずれも自己ベストを更新したほか、出場6選手全員が70点台をマークするハイレベルな戦いとなった。


GPファイナルSPで3位につけた宮原知子

 なかなか高得点が出にくい1番滑走だった宮原。だが、過去に実績のある選手がノーミスの演技をすれば、ジャッジも得点を出さざるを得なかったのだろう。冒頭の高難度のルッツ+トーループの2連続3回転ジャンプを力強く跳んでみせると、出来栄え点(GOE)で0.70点の加点。最高のレベル4と判定されたステップでは1.50点がつき、2つのスピンでも1点以上の加点がついた。演技構成点では5項目すべて8点台後半を出して、6選手中3番目となる35.22点となった。

「本番でうまくコントロールできたというか、極度な緊張なしにしっかりと(ジャンプを)踏み切れたのがよかったと思いますし、(前戦の)スケートアメリカよりもジャンプがよく、点数も伸びました。自分が完璧な演技をすれば70点以上を出せることがわかりましたし、70点台を出せてよかったです。SPがよかったので、フリーはもっといい演技をして、しっかりと気持ちを切り替えて、失敗しないようにしたいです」

 急遽、出場することになったファイナルだが、ケガからの復帰シーズンを戦っている19歳は、予想をはるかに超える復調ぶりを見せた。今季3戦目にして「だんだん試合勘が戻ってきた」と言う。平昌五輪代表切符獲得という大きな目標を抱えている宮原。フリーでも「ミス・パーフェクト」らしい演技を披露すれば、表彰台の中央を狙える位置につけた。

 続く2番滑走の樋口も高得点を引き出した。演技後半に跳ぶ3回転ルッツ+3回転トーループに出来栄え点で1点の加点がつき、3回転フリップでは踏み切りで軽度の違反があったものの、スピンとステップはともに最高のレベル4が並んだ。

「全日本選手権に向けて自信をつけるための試合」とこの大会を位置づけている樋口。ノーミス演技を披露したが、演技後に笑顔を見せることはなく、神妙な表情のまま。ようやく少し笑顔をのぞかせたのはキス&クライでのことだった。

「演技前は緊張しましたが、それを力に変えることができました。今朝の公式練習でジャンプの感覚がいつもと違ったので、試合では出さないように意識しながら、ただただ失敗しないように滑りました。(演技後は)やった!と思ったけど、まだ明日(のフリー)があるという気持ちで(あまり喜ばずに)終えました。演技前半は覚えていませんが、後半のステップではお客さんから手拍子ももらい、楽しく滑れることができ、見ている人も楽しめたと思います。いまは、オリンピックに行くために、ひとつひとつの試合を積み重ねていく意識を持って臨んでいます」

 一戦ごとに着実に力をつけている樋口が、フリー『007スカイフォール』でどんな”新葉ボンド”を見せてくれるのか、楽しみだ。

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