7日、華字メディア・星島日報は、白血病を患った米国在住の中国系女性に骨髄を提供するため、中国在住の兄が提出した訪米ビザ申請が4度拒否されたと伝えた。写真はパスポート。

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2017年12月7日、華字メディア・星島日報は、白血病を患った米国在住の中国系女性に骨髄を提供するため、中国在住の兄が提出した訪米ビザ申請が4度に渡り拒否されたと伝えた。

36歳の中国系女性・欧(オウ)さんは白血病を患ってしまった。幸い故郷に住む兄と骨髄の型が一致したため移植手術が可能であることが分かったが、兄の訪米ビザ申請が3度却下された。広州にある米領事館にこのほど4度目の申請に行ったが、1時間の面談の末、改めてビザ発給が出来ないことを宣告されたという。

弁護士の孫瀾濤(スン・ランタオ)氏は、「重病など緊急の医療を必要とするケースの米入国申請の多くが却下されている理由は、これまでビザが乱用されてきたから」と指摘。「いわゆる人道主義ビザとはB1ビザのことを指すが、オバマ政権時はこのビザの取得が容易だったことで、多くの申請者が米国にやってきた。しかし、入国者たちは政策上の盲点をついて中国への帰国を拒んだ。そして、現在のトランプ政権で移民引き締め政策がとられるなか、こうした行為を撲滅するために入国を拒否するケースが相次いでいる」と説明した。

孫氏は、欧さん以外にも似たような事例が数多くあるとし、米国内で重病にかかり、現在は生命維持装置だけで生きている女性の例を紹介。中国にいる夫が生命維持装置の取り外しにサインするため訪米ビザを申請するも拒否され続けてきた。孫氏は上海の米領事館に対して3度にわたり「夫が渡米してサインしなければ、女性の生命維持装置に納税者のお金が大量に費やされることになる」との書簡を提出したものの、効果はないという。

孫氏は今後もこの状況が続くものと見ている。「もし申請者の家族や親族の中に、このビザを取得して訪米したまま中国に戻っていない者がいる場合、申請者がビザを取得するのはより困難になる」と語った。(翻訳・編集/川尻)