遼寧省瀋陽市では11月から現在まで、熱水管の「爆裂事故」が相次いでいる。

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「バン!」という音とともに、道路のアスファルト舗装が吹き飛んだ。地中から熱水が噴き上げた。泥や石も吹き飛んだ。辺りは一瞬にして白い蒸気に包まれ、半径約100メートルの地域で見通しが効かなくなった。地域暖房用に地下に敷設された熱水管の「爆裂」だった。遼寧省瀋陽市内の怒江街と寧山路の交差点で11月28日に発生。遼寧省瀋陽市では11月から現在まで、熱水管の損傷による事故が相次いでいる。

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中国北部の都市部では地域暖房が発達している。中国政府が1970年代から整備に力を入れたからだ。地域ごとにボイラーを設けて熱した水を供給し、建物内の熱交換器で空気を暖める仕組みだ。しかし老朽化などが原因で、熱水管の「爆裂事故」も多い。特に熱供給を再開した晩秋には事故報道が目立つ状態になる。

遼寧省瀋陽市では10月20日には、冷水を循環させての熱水管などの点検が始まった。当局は「(建物内で)熱水管の爆裂などが発生した場合には、タオルや布できつく覆うなどの応急措置をして、修理ステーションなどに電話連絡をするように。自分で修理をしないように」などと、住民に呼びかけた。

暖房供給の開始予定日は11月1日だったが、瀋陽日報によると同月29日には一部地域ですでに暖房供給が始まったという。

冷水を通して問題点をチェックしたはずだったが、問題はすぐに発生した。現地メディアの華商晨報によると、同市皇姑区では住民から暖房が機能していないとの苦情が寄せられた。同地区で地域暖房を請け負う会社関係者は、「暖房供給の初日に熱水管が地下で爆裂した」との見方を示した。影響を受けたのは約100世帯で、会社側はその後、問題の個所を発見して修理に着手したという。

11月28日午前9時ごろには同市内の怒江街と寧山路の交差点で熱水管の大規模な「爆裂事故」が発生した。遼寧晩報は熱水管本管の事故と紹介し、「熱水の柱は泥や石を巻き込み、蒸気と共に天空めがけて噴出した」などと報じた。

現場はガソリンスタンドのすぐ近くだった。アスファルト舗装が約6平方メートルにわたり吹き飛び、舗装のかけらや石や泥が周囲に降り注いだ。近くにいた人によると、蒸気が立ち込めてすぐそばにいる人の顔も見分けがつかない「視界ゼロ」の状態になったという。

事故発生は午前9時ごろで、通勤ラッシュのピークが過ぎていて通行する人や自動車が少なかったこともあり、死傷者は出なかった。同事故で近隣の約2000世帯に暖房の供給ができなくなった。

瀋陽市では12月4日午後3時ごろにも、熱水管の「大規模爆裂」が発生した。発生場所は同市大東区内の交差点で、熱水や蒸気が噴出するなどで3車線で自動車の通行ができなくなった。地域暖房会社の関係者は事故原因を熱水管の老朽化のためと説明した。同事故で周辺の約90万平方メートルの地域で、暖房の供給ができなくなった。

瀋陽市以外の各地で集中暖房の熱水管の「爆裂事故」が相次ぐ可能性も否定できない。(翻訳・編集/如月隼人)