アピールを誓うFW倉田秋(G大阪)

写真拡大

 チームを勝たせることが自身のアピールに直結する。E-1選手権開幕を翌日に控え、FW倉田秋(G大阪)は「ここでチャンスをつかみ取りたい。そのためにはチームが優勝しないと全員が評価されない。まずはチームが優勝できるように戦っていきたい」と、2大会ぶり2度目の大会制覇を見据えた。

 約半年後に迫るロシアW杯へ、国内組にとってはこれ以上ないアピールの場となる。11月の欧州遠征では出場機会がなく、帰国後も所属するG大阪は不振から抜け出せずにシーズンが終了した。今大会で鬱憤を晴らし、完全燃焼を目指すが、個人的なアピールに走るつもりはない。

「監督はどれだけチームのプラスになる働きをしているかを見ていると思う。得点というよりはチームを勝たせる中心になるようなプレーをしたい」。今回はFW登録での招集となった。戦術確認を行った2日目の紅白戦も左サイドでプレーしていたが、その後、MF清武弘嗣(C大阪)がチームを離脱したため、トップ下で起用される可能性も浮上。これまではインサイドハーフでの起用が主だったが、ハリルホジッチ監督からは「真ん中でも3トップの左でも、どちらでも行ける準備をしておけ」と声をかけられたという。

 サイドの起用となっても、ハリルジャパンではG大阪と求められる役割が異なる。「タメをつくるというよりは、落として裏に一発という動きのほうがこのチームには合っているかなと思う」。縦への意識を強く持ち、ショートカウンターから手数をかけずに得点を生み出すイメージを膨らませた。チームに合わせた仕事をすることは前提で、「そればかりだと自分の良さが生きない。うまいこと自分なりにできたら」と意気込んだ。

 15年8月5日の東アジア杯・韓国戦(1-1)でA代表デビューを飾った倉田だが、前回大会の北朝鮮戦(1-2)には出場していない。ベンチでチームの敗戦を見ることしかできなかったが、「相当気持ちを込めて激しく戦ってくるチームだった。1対1で上回らないと」と警戒すると、「前はロングボールをFWに入れるイメージだったけど、意外とつなぐ意識も出てきている」と、変化も指摘した。

(取材・文 佐藤亜希子)


●EAFF E-1選手権2017特集ページ