昌子源、ライバルの存在が成長の糧に…11月の悔しさは「この大会にぶつける」

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 9日に初戦を迎えるEAFF E-1サッカー選手権で、DFリーダーとして期待されるDF昌子源(鹿島アントラーズ)が、「優勝するためには3つ勝つだけ」と3連勝での大会制覇を狙う。

 ブラジル、ベルギーと対戦した11月の欧州遠征で出番は訪れなかった。それでも昌子は「ブラジル戦の前よりも、帰国してからのほうがパフォーマンスが上がった」と力強く語る。

 アジア最終予選の終盤では、DF吉田麻也(サウサンプトン)とセンターバックでコンビを組み、レギュラーに定着したかに思われた。しかし、強豪国との2連戦に先発出場したのはDF槙野智章(浦和レッズ)だった。

「自分の位置をグッとこらえて、成長につなげるために注意して見ていました」

 ライバルとの差を、そして世界との差を埋めるために、自分に必要なものは何か。「試合に出ていないからといって、成長できないというわけではない」。昌子はヒントを得ようと、ベンチから槙野のプレーを注視した。

「槙野くんはファイター。前に強いし、スライディングの成功率が高い。常にインターセプトを狙っていて、駆け引きのうまさでボールを奪っているシーンが多かった。日本が攻めている時にあえて槙野くんや麻也くんを見たら、すごく駆け引きをしているんです」

「ただ、そこまでしてもブラジルに3点取られているのは事実。だから、そういうものを怠らずにもっと突き詰めた先に、近づける何かがあるのではないかなと。2人のプレーからヒントを得ることができた」

 ライバルから刺激を受けた昌子は、帰国してからJリーグ最終節までの2試合を無失点に抑えてみせた。

 今回、FIFAクラブワールドカップに出場する槙野は不在。代表経験が浅い選手が多く、DF8人のうち5人がキャップ数ゼロという中で、昌子には最終ラインを統率する役割が求められる。初戦の相手・朝鮮民主主義人民共和国代表に対しては「正直、未知ですよね」と警戒心を示し、「チーム全体で情報を伝え合いながら戦わないといけない。全員が同じ方向を向いて、特に(試合の)入りを気をつけないと、案外あっさりと失点してしまうかもしれない」と気を引き締めた。

 もちろん、11月の悔しさを忘れたわけではない。「僕は代表での悔しさを鹿島での試合にぶつけることはないです。ブラジル戦、ベルギー戦での悔しかった思いは、この大会にぶつけます」。代表での悔しさは、代表で晴らす。昌子源が今一度、自らの存在価値を証明する。