フル出場で決勝ゴールを奪った岩渕について高倉監督「日本の財産」《EAFF E-1サッカー選手権》

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▽なでしこジャパンは8日、EAFF E-1サッカー選手権の第1戦で韓国女子代表をフクダ電子アリーナに迎え、3-2で勝利した。

▽なでしこジャパンを率いる高倉麻子監督は、試合後の会見でフル出場を果たして決勝ゴールを奪ったFW岩渕真奈を称えている。

◆高倉麻子監督(韓国女子代表)

「今日の試合で戦った韓国チームは本当に素晴らしいチームで、ファイトしてくれました。難しい試合でしたけども、日本もチームを作っている段階です。公式戦で優勝を目指してやる中で、初戦は大事だと考えていました。難しい部分がありましたが、我慢強く戦ってくれて、勝利できてチームにとっては1つの財産となりました」

──初戦の難しさがあったと思うが、前半と後半で選手たちのパフォーマンスが変わったように思えたが

「最初からアグレッシブに戦おうと送り出しましたが、ピッチがスリッピーだったこともあり、また、気持ちを入れて試合に入ってくれましたが、韓国の圧力が強く、早くということで逃げ腰になってしまいました。その結果、主導権を取れなかったとみています。グラウンドの状態、韓国のプレスに慣れて、後半は前半より落ち着いてゲームができたと思います。もっと日本らしくボール動かして色々なところから攻撃の糸口を見つけられればよかったとも思います」

──岩渕選手がパフォーマンスが落ちずに90分プレーしたが彼女の成長について

「岩渕選手は若い頃から代表で将来を嘱望されていました。ただ、ケガに苦しみながら前のチームでは途中交代のジョーカーのような存在でした。このチームになって岩渕選手の経験、パフォーマンスではボールを持ったら非凡なものがあります。それを発揮してくれれば良いと思っていましたが、ヨルダン戦から先発で使い、さらにパフォーマンスが落ちずに戦う姿勢を全面に最後まで出してくれました。長く思うようなプレーができなかった彼女が、90分計算できるようになったのは日本の財産だと思います」

──鮫島選手をセンターバックに入れて、その他は若手を揃えて臨んだが、大事な初戦でこういう布陣にした狙いと評価は

「鮫島はサイドバックが定位置ですが、1つは私が作りたいチームは選手が1つのポジションではなく2つ3つ、サッカー理解を深める中でチャレンジしながら変化できるチームを作りたいという考えがあります。鮫島には前向きにトライしてもらっています。初戦で難しさはありましたが、若手が成長しないとチームの前身はありえないです。私自身の怖さもありましたが、思い切って使っていこうと思いで、万屋、三宅、大矢を試しました。課題はありますが、気持ちを出して戦ってくれたと思います」

──もっと試合中に流動的にプレーさせるべきなのでは

「私自身ポジションを固定してプレーしろとはいっていません。ポジションにとらわれず、攻撃では自由にやってほしいと思っています。今日はボールが良い感じで動かせず、動きのタイミングやスペース作れず見つけられませんでした。硬い感じになったなと。韓国の守備も球際が強く、その辺りでボールを回せずに後手になりました。攻撃へのアクション、主導権を取れるチームになっていかなければいけないです」

──日本が東アジアにおいて最強だと感じた試合だったが、韓国の女子サッカーの改善点は

「そのように言っていただけて光栄です。韓国とは、私自身は育成から選手をみていますが、切磋琢磨してお互いを認めながら選手たちは成長してきました。韓国はスピリットに優れ、フィジカル、技術も低くありません。今日も難しい試合でした。アドバイスをする立場にはないと思いますし、韓国は韓国の良さを発揮して、お互いに高め合っていければと思います」

──バックラインは選手を入れ替えつつも、中盤は阪口選手と宇津木選手とこれまでの起用に手をつけなかった理由は

「中盤の真ん中はチームの心臓です。ディフェンスの真ん中の鮫島もそうですが、真ん中は経験ある選手に任せて、ゲームを落ち着かせるためにあの配置にしました。阪口選手も自分のポジションを探しています。彼女は触ってリズム作るタイプで、日本らしくボールがスムーズに流れていなかった部分で阪口選手のパフォーマンスがいつもより悪いと感じられたかもしれません。ただ、彼女はチームの心臓で頭脳。これからも信頼して使っていきたいです。宇津木選手は前で潰せる良さがあるため、そこを期待してあそこにおきました。良い部分もありましたが、もっとボールを回収してもらいたかったです。そこはみんなで修正していきますし、新しい選手も試しながら進んでいきたいです」