A代表初選出のFW阿部浩之は先発デビューが濃厚だ

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 EAFF E-1選手権に出場する日本代表は8日、試合会場の味の素スタジアムで公式練習を行い、9日の北朝鮮戦に向けて最終調整した。

 初招集即先発デビューが濃厚だ。日本代表初選出のFW阿部浩之(川崎F)は5日の練習で先発組の左サイドでプレー。北朝鮮戦でさっそく先発デビューの可能性が高まる中、「そういうこともめずらしいことではないと思う」と準備は万端だ。

「出たら自分のアピールはもちろんだけど、チームの勝利が必要。負けた試合でどれだけアピールしてもしょうがない。チームが勝ったうえで、ゴールやアシストなど得点に絡むプレーができれば」

 落ち着いた表情で意気込みを語る28歳は自然体そのものだ。その理由を聞かれると、「それは半数以上、チームメイトや元チームメイトがいるから」と笑顔で答えた。川崎Fからは阿部のほか、FW小林悠、MF大島僚太、DF谷口彰悟、DF車屋紳太郎の5人が選出。さらに昨季まで所属していたG大阪からもFW倉田秋、MF今野泰幸、MF井手口陽介、DF三浦弦太、DF初瀬亮、GK東口順昭の6人が招集されている。

「懐かしい話もするし、『今、どう?』という話もする」。三浦は今季、清水からG大阪に加入したため阿部と重なっていないが、それでも22人のうち実に9人がチームメイトまたは元チームメイト。「一番友達が多い」というのも説得力がある。

 国内組のみで臨むE-1選手権。阿部を含め、7人がA代表初選出という“急造チーム”だが、「ほとんどの人を知っているから問題ない」という阿部の存在は心強い。ハリルホジッチ監督の戦術に関しても「試合を見てだいたい分かっていたし、この数日間で細かい規律も自分の中で落とし込めた」と手応えを語る。「ガンバのときに近いサッカー。いろんなサッカーを経験しているし、吸収することを楽しみたい」と貪欲だ。

 合宿3日目の6日、練習冒頭に選手、スタッフ全員が円陣になって行われたミーティングでハリルホジッチ監督は約18分間にわたって熱弁を振るった。その際、体脂肪率が“基準値”の12%を超えている選手が名指しされたが、その中の一人に阿部もいたという。

 本人はこの日、「内緒です。数字は忘れました」と笑ってとぼけたが、チームメイトの一人は翌7日の練習冒頭でも指揮官が体脂肪率の話題を阿部に振っていたと“暴露”。「今日はご飯を食べたのか?」という問いかけに阿部が「減らしました」と答え、円陣では笑いが起こったという。

 “寄せ集め”のチームでありながら、選手たちは「チームの雰囲気は良い」と声をそろえるなど、緊張感の中に和気あいあいとしたムードがある。チームの雰囲気作りにも一役買っている阿部は「まずチームプレーあっての自分。そこのバランスを考えながらプレーしたい」と力強く話した。

(取材・文 西山紘平)


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