追加招集ながらA代表初選出となった土居。果たしてシンデレラストーリーを描けるだろうか。写真:徳原隆元

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 12月9日にE-1選手権の初戦・北朝鮮戦を迎える日本代表は同7日、都内のグラウンドでトレーニングを行なった。この日、清武弘嗣の負傷離脱が発表され、急遽追加メンバーとして招集された土居聖真が取材に応じている。
 
 土居にとってはまさに青天の霹靂とも言えるA代表初招集となった。7日午前に追加招集の報せを受けると、チームの納会で訪れていた北海道から午後の便で東京へ舞い戻り、チームに合流した。
「まだ最終節が終わってから身体を動かしていなかったので、そんなにめちゃくちゃ日にちが経っていたわけでもなく、これからしっかりまずはコンディションを上げていきたい」
 
 ハリルホジッチ監督が会見で「結婚式の準備をしていたようだ。申し訳ないが何日か来てもらうことになる」と話したことで、オフの結婚話も独り歩きしていたが、これには本人も「完全に間違った情報なんで……、なんとも言えないんですが」と困惑気味に語り、報道陣の爆笑を誘った。
 
 一方で「休日というか、自分の中ではシーズンオフという感覚でいたので」と言うように、これから気持ちを切り替えていかなければならないことも十分に分かっている。
「やっぱり無理やりにでも切り替えていきたいと考えていますし、本当にたくさんの素晴らしい選手がいるので、刺激をたくさん受けて自分のサッカー人生につながるように持ち帰りたい。来たからにはしっかり爪痕を残していけたらなと」
 
 今大会で活躍し、その働きが認められれば、ロシア・ワールドカップという大舞台にも道は開けてくる。そんなシンデレラストーリーも夢ではないが、どこか野心めいた決意の言葉を欲する報道陣をよそに、本人はいたって落ち着いた雰囲気でまずは目の前の大会に集中する。
「本当に失うものは何もない。まずは3試合全部勝つというところを目標に、たくさん他の選手とコミュニケーションをとって。ホームでやるアドバンテージもあるし、優勝はノルマだと思うので、内容も結果もついてくれば最高だと思う」
 
 Jリーグ発足以降、山形県出身の日本代表選手は初めて。中学時代から過ごしてきた鹿島では、柴崎岳(現ヘタフェ)や昌子源、年代別代表では杉本健勇(C大阪)、宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、小林祐希(ヘーレンフェーン)らと同世代だ。果たして、遅れてきたプラチナ世代のアタッカーは、代表にしっかりと爪痕を残せるだろうか。