約165.4キロの”豪送球”を披露したブルワーズ・フィリップス【写真:Getty Images】

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MLB公式サイトが公開した動画集、驚愕の「ハーデスト・スロー」とは…

 今季も圧倒的な身体能力を持つ選手による数々のスーパープレーが生まれたメジャーリーグ。内野手による超人的な美技も大きな魅力だが、外野からの強肩を生かしたバズーカ砲のような返球も、度肝を抜くものが多い。MLB公式サイトは「2017年の外野からのハーデスト・スロー」と出した特集動画を公開し、送球のスピード順に紹介している。

 MLBの解析システム「スタットキャスト」によると、2017年の外野からの送球で最速を記録したのはブルワーズの中堅ブレット・フィリップス。9月19日の敵地パイレーツ戦で見せたバックホームは、104.7マイル(約168.5キロ)を記録した。センターフライを捕球し、体ごと倒れながらバックホームしたものので、送球はやや三塁側に逸れたものの三塁走者はスタートを切れず、失点を阻止する形となった。

 そして、2位もフィリップス。9月13日の本拠地パイレーツ戦で左中間よりのフライをキャッチし、苦しい体勢から倒れ込みながらバックホーム。これは2バウンドしながらも見事にタッチアップした三塁走者を出した。スピードは104マイル(約167.4キロ)。今季のメジャーで飛び抜けた数値を2つも残した。

 3位はヤンキースのアーロン・ヒックスがア・リーグ優勝決定シリーズのアストロズ戦で記録。2016年にはレフトからの送球で105.5マイル(約169.7キロ)をマークした“鬼肩”の持ち主は、今年のプレーオフでもセンターからのバックホームで102.8マイル(約165.4キロ)を計時した。当たりが深く、三塁走者の生還を許したものの、スピードは今季のメジャーで3位だった。

 4位は再びフィリップスで、なんと左中間を破られたボールのクッション処理から内野に送ったボールで102.6マイル(約165.1キロ)を記録。5位はインディアンスの中堅ブラッドリー・ジマーがレッドソックス戦でマークした102.5マイル(約165キロ)となっている。

 助走をつけられる外野手の送球は、投手を上回るスピードを記録することもしばしばある。来季も規格外の送球に期待したいところだ。(Full-Count編集部)