井手口と同い年の三竿。21歳のボランチが代表でどのようなプレーを見せるのか注目が集まる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 鹿島でリーグ優勝を逃した悔しさを胸に、21歳の新鋭が代表で新たな一歩を踏み出した。
 
 9日から始まるE-1選手権に臨む日本代表に初招集された三竿健斗(鹿島)。シーズン途中に守備的MFでレギュラーポジションを奪うと、一気に評価を高めて今回の代表入りを掴み取った。
 
 三竿の武器は球際の強さを活かしたボール奪取能力と、育成の名門・東京Vユースで培った正確な技術。そのポテンシャルが鹿島でのハイレベルな競争によって引き上げられ、ハイパフォーマンスにつながっている。新進気鋭のボランチが宿敵の韓国や、激しさを身上とする北朝鮮や中国を相手に、どのようなプレーを見せるのか、注目が集まるところだ。
 
 その中で本人は初代表ながら手応えを掴んでいると、7日の練習後に明かした。
「緊張感があって、求められていることもあるので、プレーをしていてやりがいを感じます。個人としては特に何か言われていないけど、チームの戦術は伝えられていて、練習の中で何度も言われています。なので、自分の中では少しずつ理解できているのかなと思っています」
 
 また、鹿島で最終節にリーグ優勝を逃したショックからも立ち直ったと言う。「初日とかはまだ切り替えられていなかったですけど、今は次の目標に向かって歩み始めている。悔しさは忘れていないですけど、うまく切り替えられているかなと思います」と次なる目標を見据え、新たな挑戦に胸を躍らせているのは頼もしいばかりだ。
 
 だからこそ、欲しいのは結果だ。長谷部誠(フランクフルト)、山口蛍(C大阪)など中盤の要人が、今回のE-1選手権に参戦していない。フルメンバーで戦った11月の欧州遠征に招集されていたMF陣は、井手口陽介と倉田秋のG大阪勢のみ。今大会にはベテランの今野泰幸(G大阪)や高萩洋次郎(FC東京)が復帰を果たしたとはいえ、絶対的な存在ではない。その中で三竿がプレーで答えを出せば、ロシア行きも見えてくる。しかし、逆を言えば、E-1選手権で結果次第でその可能性は狭まる。

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 当然、本人もそのことは重々承知だ。
「今回が最初で最後のチャンスだと思う。日数はあまりないですけど、与えられたチャンスをものにしないといけない。今年のリーグ戦ではチャンスをもらった時にいいプレーができたので、今回もそこでアピールが出来たらいいなと思う」とは三竿の言葉。巡ってきた好機を生かすことができるのか。ワールドカップ出場を手繰り寄せるためにも、21歳の若武者は限られた時間でアピールをするつもりだ。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)