第44回世界体操競技選手権、女子種目別段違い平行棒の演技に臨む米国のマッケイラ・マロニー(2013年10月2日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターが、性的暴行と児童ポルノ所持で有罪となっている裁判で、同国代表としてロンドン五輪の金メダルを獲得したマッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんが「終身刑がふさわしい」と厳罰を求めている。

 この件では、連盟で長年トレーナー兼コーディネーターを務めたラリー・ナサール(Larry Nassar)被告が、治療と称して若い選手に暴行を加えたことなどが明らかになっており、被告は児童ポルノ所持と計10件の性的暴行で罪を認めている。このうち児童ポルノ所持に対する量刑判決が、7日にミシガン州の裁判所で言い渡される予定となっている。

 その判決を前に、マロニーさんは連邦裁判所に提出する被害者の影響を記した報告書の中で「あの男は私の信頼を汚し、肉体を汚し、私の心に二度と癒えない傷痕を残しました。ラリー・ナサールには終身刑がふさわしいと考えます」とつづった。法廷文書によれば、児童ポルノ所持について、検察は禁錮60年を求めている。

 世界選手権で3個の金メダルを獲得しているマロニーさんは、女性の性的被害告白をうながす「#MeToo(私も)」活動の中で、早い時期に被害を公表。他には同じく五輪選手のアレクサンドラ・レイズマン(Alexandra Raisman)やガブリエル・ダグラス(Gabrielle Douglas)らが被害を明かしている。

 マロニーさんは、13歳のときから現役を退くまで被害が続いたと話し、「ロンドンでも起きました。団体で金メダルを獲得する前のことです。銀メダルを取る前にもありました」と、団体で金、跳馬で銀を獲得したロンドン五輪期間中も被害に遭っていたことを明かしている。

 マロニーさんの母親も、裁判所に宛てた手紙で「娘は変わってしまいました。明るく、前向きで、愛らしい世界有数のアスリートだった子が、まだ若いのにひどくふさぎ込み、ときには自暴自棄になるようになったのです」と話し、ナサール被告が原因で娘の人柄が変わってしまったことを訴えている。
【翻訳編集】AFPBB News