香川真司、レアル戦で惜敗も躍動 海外メディア絶賛「ベルナベウで輝いた」「優雅な動き」

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CLレアル戦2-3敗戦、香川が終盤にカゼミーロをかわしてシュートもゴール上へ

 ドルトムントのMF香川真司は現地時間6日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第6節のレアル・マドリード戦(2-3)に先発出場し、一時同点とするFWピエール=エメリク・オーバメヤンのゴールをお膳立てするなど躍動。

 海外メディアではチーム最高評価を獲得し、「ベルナベウで輝いた」「優雅な動き」などと絶賛されている。

 ドルトムントは前節までに2分3敗で勝点2しか積み上げられず、早々にグループステージ敗退が確定していた。3位でのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場に向けて2連覇中の王者レアル・マドリードと敵地で対戦。CL4戦連続スタメン起用の香川は3-4-3システムの左ウイングというこれまでよりも攻撃的なポジションでスタートした。1-2と1点ビハインドで迎えた後半4分には、ヒールキックでのフリックでオーバメヤンにパスをつなぎ、同点ゴールを演出した。

 さらに3-2と再びリードを許した終了間際には、香川が華麗なボールタッチでMFカゼミーロをかわしてペナルティーエリアに侵入。ゴール正面から得意の右足を振り抜いたが、シュートはゴール上に外れた。

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」の選手採点記事では、「カガワの輝きも及ばず。ドルトムントはマドリードに敗れてUCLから敗退」と香川の活躍を見出しにとって報じた。攻撃で奮闘した背番号23にオーバメヤン、DFマルセル・シュメルツァーと並ぶトップタイの7点(10点満点)が与えられている。

得点演出のバックヒールに「素晴らしかった」

 本来の中盤ではなくウイング起用でゴールに絡んだ香川について、寸評では、「普段よりも前のポジションで出場し、日本人はベルナベウ(レアルの本拠地)で輝いた」と記されている。また、「オーバメヤンの2点目を導いたバックヒールは本当に素晴らしかった」と称賛されている。

 惜しむらくは試合終盤の決定機を逃したプレー。記事でも「彼は試合の最後に3-3にできる可能性があった。体のフェイントを使った優雅な動きでカゼミーロをかわしたが、ボールはケイラー・ナバスの守るゴールを越えていった」と描写されている。シュートに至るまでの流れは完璧だったが、フィニッシュの精度を欠いた。シュートを外した直後、ピッチに倒れ込んで悔しさを露わにする香川の画像も載せられている。

 2分4敗と勝利のないまま敗退し、3位でELに回るドルトムント。不振にあえぐチームの中で、香川の躍動はわずかな光明となっていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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