アジア最終予選から苦戦を続ける韓国代表にとって、今回の組み分けはショックな結果となった。(C)Getty Images

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 ロシアW杯のグループリーグ組み合わせ抽選会が1日に行なわれ、韓国はF組に入った。同組で対戦するのは、前回王者のドイツ(FIFAランキング1位)、メキシコ(16位)、スウェーデン(18位)と強豪揃いだ。
 
 それだけに、抽選結果には韓国メディアも悲鳴を上げている。
 
「なんてことだ……シン・テヨン号、ドイツ・メキシコ・スウェーデンとF組」(『スポーツソウル』)
「ロシアW杯組み合わせ抽選…“死の組”に入ったシン・テヨン号」(『JTBC』)
「2018ロシアW杯組み合わせ抽選、“ドイツ”が最後の相手でさらに大きくなった“負担”」(『OSEN』)
 
 といった具合だ。韓国代表はアジア最終予選から苦戦を続けており、ほんの数か月前までは息も絶え絶えだっただけに、韓国サッカー界にとってはなおさらショックが大きかったのかもしれない。
 
 そんな韓国メディアの生の声を知りたくなり、韓国のサッカー専門メディア『FOOTBALLIST』のリュ・チョン記者に話を聞くと、「D、E、F組は、“死の組”と言えるでしょう」と切り出された。
 
「D組は、強豪のアルゼンチン、アイスランド、クロアチアに、ポット4でもっとも実力のあるナイジェリアまで入り、展開が読めない組み合わせとなりました。ブラジルはE組に属しましたが、スイス、セルビアはもちろん、ディフェンスに定評のあるコスタリカも難敵になります。そして、韓国が入ったF組には、絶対王者ドイツがいる。メキシコとスウェーデンも、16強を目指しているチームです。両国がドイツには勝てないと前提すれば、間違いなく、韓国は標的にされるでしょう。厳しい戦いになることは間違いありません」
 
 韓国がF組に入ったことを悪条件として受け止めているわけだが、その一方で“チャンス”ととらえているサッカージャーナリストもいた。韓国のサッカー専門誌『Four Four Two』のホン・ジェミン編集長は、こう話す。
 
「W杯は、ベストコンディションの世界的強豪と戦える唯一の機会です。韓国をはじめ、アジアの国々が、W杯で好成績を残すことは現実的に難しい。それならば、トップクラスのチームと真剣勝負をするチャンスにしたほうが合理的ではないでしょうか」
 
 もっとも、それは逆に言えば、今大会の成績には期待が持てないということでもあるだろう。実際、ホン・ジェミン編集長は、F組の順位を「1位からドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国」と予想する。
 韓国がグループ最下位に終わると考えているのは、一般紙『中央日報』スポーツ部のサッカー班チーム長のソン・ジフン班長も同様だ。
 
「ドイツは優勝候補の筆頭。メキシコは6大会連続で16強以上の成績を挙げている。“守備サッカーの教科書”イタリアにも勝る強固な守備力を誇るスウェーデンも強敵です。予想は、スウェーデンに引き分け、メキシコとドイツに連敗。韓国は、勝点“3”どころか、“1”を得ることも難しいでしょう」
 
 これほどに韓国代表が信用されていないのは、成績の不振だけが理由ではないだろう。今年6月に“火消し役”として急きょ新指揮官の座に就いたシン・テヨン監督の采配にも、その一因はあるはずだ。というのも、これまでも大胆な戦術や采配が裏目に出てきたのがシン・テヨン監督でもあるからだ。
 
 11月のAマッチでは、ウィングでプレーすることの多かったソン・フンミンをFWに起用したことが奏功し、元スペイン代表コーチを招聘するなど変化は生まれているが、それでもまだ、シン・テヨン監督体制のチームはW杯では通用しないと考えられているようだ。
 
 前出のリュ・チョン記者も言う。