3日、韓国・ソウル経済新聞は、韓国が再び「観光強国・コリア」として復活するための方策について論じたシリーズ記事の中で、韓国が誇る「韓流コンテンツ」を活用し特に外国人客に訴求する観光商品開発の必要性を指摘した。写真はドラマ「冬のソナタ」のロケ地・南怡島。

写真拡大

2017年12月3日、韓国・ソウル経済新聞は、韓国が再び「観光強国・コリア」として復活するための方策について論じたシリーズ記事の中で、韓国が誇る「韓流コンテンツ」を活用し特に外国人客に訴求する観光商品開発の必要性を指摘した。

記事によると、海外における韓国への好感度・知名度アップに貢献した韓国ドラマやK−POPといった韓流コンテンツは一時、外国人の訪韓観光との相乗効果が大いに期待された分野だという。しかし実情は、一部の外国人客が、ドラマロケ地のほか大手芸能事務所がプロデュースしたソウル中心部のエンタメ施設「SMTOWN」を訪れるにとどまっているそうだ。

この問題の原因として記事が指摘したのが、韓流と観光の連携不足による情報やインフラの不備だ。大好きな韓国ドラマロケ地を目当てにせっかく訪韓した外国人も、そもそも場所が分からない、分かってもアクセスが不便といった理由から、明洞(ミョンドン)観光や東大門(トンデムン)での買い物など、「一本調子」のソウル観光で終わってしまう場合が多いという。

この状態から脱するために参考とすべきとして、米国のハリウッドや日米両国にあるユニバーサル・スタジオ、そして三鷹の森ジブリ美術館(東京・三鷹市)が人気のスタジオジブリを記事は挙げている。韓国には観光地化されたドラマロケ地が「いまだ『冬のソナタ』の南怡島(ナミソム)くらいしかない」ため、別のドラマロケ地へのアクセス性を高めるなどして「多角化」をすべきとの指摘だ。

実際、最近ではアジアで人気を博したドラマ「鬼(トッケビ)」や「太陽の末裔(まつえい)」のロケ地に外国人観光客が急増している例もあるといい、韓国の旅行大手モドゥツアーも、外国人観光客誘致に向けドラマロケ地など韓流コンテンツを日程に組み込んだ商品開発を模索しつつある。

しかし記事に寄せられたネットユーザーのコメントをみると、この方策に賛同の意見は少ない。「こんなに良い商品をなぜ売り込めないのか。日本はその方面ではものすごくうまいから、ちょっとは参考にした方がいい」「日本の企画力やコンテンツ構成力は見習うべき」とのコメントがある一方、「ドラマロケ地なんかが立派なコンテンツなのか?。1年もすれば忘れられちゃうのに」「ドラマロケ地はツアーにせず好きに行ってもらった方がいい」といった指摘が多数を占めた。

また「外国人がドラマロケ地に行きたがるのは、韓国にそれだけ見どころがないということ」「外国人の訪韓ツアー日程をみると、その質の低さが分かる。観光地には行かずショッピングばかり…」など、韓流関連商品以前に、韓国観光の魅力不足について語る意見も目立った。(翻訳・編集/吉金)