「子どもに英語をマスターしてほしい!」――そんな願いを持っている親御さんは少なくないだろう。しかし、そんな人でも「英語がペラペラになればそれでいい」などとは思っていないはず……。むしろ、本当にわが子に身につけてほしいのは、世界のどこでも生きていける頭のよさ、つまり「本物の知性」なのではないだろうか。
実際、応用言語学や脳科学、教育心理学などのアカデミックな研究では「外国語学習の機会が、子どもの知力やIQを高める」といった知見が蓄積されつつあるという。
いま、こうした科学的根拠(エビデンス)に基づいた指導によって、子どもたちの英語力を着実に伸ばし、人気を集めている英語塾があるのをご存知だろうか。元イェール大学助教授の斉藤淳氏が代表をつとめるJ PREPだ。
本連載では、同氏の最新刊『ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て!』から、一部抜粋して「ほんとうに頭がいい子」を育てるための英語学習メソッドを紹介する。

「最高の語学習得法」は赤ちゃんが知っている

「子どもに英語を学ばせる」と聞いて、まずどんなことをイメージしますか?

未就学の小さな子であれば、「ABCの歌」を一緒に歌ったり、アルファベットのオモチャを買ってみたり……、小学生くらいの子なら、ローマ字の練習をしてみたり、単語書き取りのドリルを買い与えたり……そんなことを考える人もいるかもしれません。

ただし、これらはSLA(第二言語習得理論)の基本的な考え方からすると、適切な方法とは言えません。

新たに言葉を学ぶときには「音」から入るのが正解です。
日本ではどうしても「英語=お勉強」のイメージがあるので、つい「文字」から入ろうとしたり、「本」や「鉛筆」を与えたりしてしまいがちです。しかし、これらは本来の学習ステップとしては、もっと“あと”に位置づけられるものです。

「文字から」ではなく「音から」――。一見、大きな転換に思えますが、考えてみればごく当たり前のことです。
生まれた子どもが日本語を覚えていく過程をイメージしてください。赤ちゃんは決して参考書を使って日本語を学びません。母親や身近にいる大人たちのを聞き、それを真似しながら発声をはじめます。

言語習得には、一定量の音のインプット/アウトプットが欠かせない」――これはSLAの最も重要なテーゼの一つです(Krashen,1982; Long,1996; Swain,1993;1995;2005)。

従来型の英語教育では、まずもって音のインプット総量が足りていません。また、自分なりの言葉でアウトプットする習慣も身につかないので、最終的には使いこなすところまで到達できません。
ですから、子どもたちが英語を話せないのは、科学的に見ても、当然と言えば当然なのです。

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