「いくら顔が松坂桃李でも、このクズっぷりはさすがに愛せないだろう」「旦那にするなら、伊能のほうがよかったんじゃないか」。

結婚を視野に入れながら日々を過ごしている周囲の独身アラサー&アラフォーOLが、ブツブツ言っています。

朝ドラ『わろてんか』の話です。

今回の朝ドラは、吉本興業の創業者である吉本せいさんをモデルにしたヒロイン、藤岡てんの奮闘記です。

そして、独身アラサー&アラフォーOLから「やることなすことクズ」と呆れられているのが、てんの夫で、ビジネスパートナーでもある藤吉。藤吉を演じているのは松坂桃李さんなので、確かに見た目は麗しい。イケメンです。

ですが、ひとつひとつの行動が「いや、ちょっと無理でしょう」、という傍若無人っぷりなのです。「イケメンだから」で許される範疇を、大幅に超えているのです。

ちなみに、冒頭に出てくる“伊能”は高橋一生さんが演じている青年実業家。彼のほうが、藤吉に比べてよっぽどまっとう。聡明で魅力的なのです。見た目も高橋一生さんですしね。

まぁ、実話がベースですから、てんが伊能と結婚できるわけがありません。それにドラマでは、てんと藤吉は恋愛結婚ですが、そもそもモデルになったおふたりはお見合い結婚だったそうですし。

また時代が時代なので、この男、無理=即離婚っていう展開もおかしいですし、「てんさんは、なんで藤吉と結婚しちゃったの!?っていうか、毎回許しちゃうの?」って言うのは無粋です。

でも、ストーリーが進むにつれ、「実力があって賢い女性ほど、わざわざダメな男と付き合って、苦労と不幸をしょい込んじゃうんだよね〜」という思いが、どんどん膨れ上がってくるのです。

藤吉のやることなすこと、すべて失敗フラグが見える……

ここで、ドラマで描かれているクズ男藤吉のクズっぷりをピックアップしてみましょう。

■平気で嘘をつく
■そして嘘をつき続ける
■その嘘がバレても悪びれない
■お金がない
■でも働かない
■しかも放蕩する
■アヤシイ儲け話にすぐ乗る
■そのために世話になった人に甘える
■しかも失敗する
■人の話を聞いていない
■なのに、安請け合いする
■でも頼まれたことをすぐ忘れる
■忘れても悪びれない
■大切な人(妻や支援者など)に叱られても反省しない
■叱られ続けると軽く逆切れする
■本命のほかにも女がいる

こういう、おまえはサイコパスかよ、っていうタイプ、巷にもけっこういます。こっちが常識だと思っていることが、サイコくんにとっては常識ではない。だから、こちらの話や思いがまったく通じないし、響かないんです。

ネタバレになりますが、藤吉がてんに子守りを頼まれるシーンがあります。でも、藤吉は、考えごとをしていて、籠に入れていた我が子がいなくなったことに気付かない。大騒ぎになったのち子供は無事発見されるのですが、藤吉は今後の子守りを、自分に好意を持っていた女性に託そうとてんに言うのです。

藤吉に「ごめんなさい、これからは注意します」は、ない。「てんが仕事をするために子守りは必要、でも、自分はできない(やりたくない)、だから頼める人に頼む。自分に好意を持っていた女性だけど、やってくれるって言ってるだからいいじゃん、こんな合理的な話はないでしょ」ってなわけです。

もちろん、子守りは必要でそれが解決するのですから、いいっちゃいいんです。でも、我が子の世話を夫に惚れていた人になんて頼みたくない、とかっていう「感情」っていうものがあるじゃないですか。そのあたりがサイコくんには、わからない。わかる気がない。なぜならサイコパスだから。

「みんなが幸せになれる嘘ならいいじゃない」
「お金がなくてもなんとかなる」
「人から頼られたらなんとかしてあげたいって思うじゃない」
はいはい、そうです、そうですとも。サイコくんの言い分もわかるんです。

でもさ、広げた風呂敷はちゃんと閉じようって、普通思いますよね。閉じなきゃっていう責任感とか、普通持っているもんですよね。でもサイコくんは、こっちが理詰めしようとすると、逆ギレしたり、ふて寝したりする。藤吉も、然りです。サイコくんとは、話し合いの余地がありません。

で、結局、「この人に何言ってもしょうがない」ってなって、女性のほうが、自分でなんとかしないとって、頑張るしかなくなっちゃう。とても辛そうです。パートナーのくせに、役に立たないんですもの。
周囲にも、そんな藤吉系サイコくんと付き合っていて、「もう、そんなに愚痴るなら、スッパリ手を切ればいいのに……」と言われている人が少なくありません。

彼女たちは、どうして付き合い続けちゃうんでしょうか。

優秀で賢い女性ほど「人に頼るより自分でやったほうが早い」って思って、どんどんしょいこんじゃうんですよね……。

その2では、独身アラサー&アラフォーOLに、どうして自分がクズ男とばかり付き合ってしまうのかについて、分析、自虐してもらいました。〜その2〜へ続きます。