2018年度の南北協力基金は1兆ウォンを割り込んだ(イメージ)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の2018年度(1〜12月)の予算は国会審議の結果、一般会計予算は政府案に比べ2億ウォン(約2050万円)増額した2275億ウォン、南北協力基金は同838億ウォン減額した9624億ウォンの計1兆1899億ウォンとなった。今年度の予算に比べ1.5%減少した。

 統一部は当初南北協力基金の規模を今年(9627億ウォン)より8.7%(835億ウォン)増額した1兆462億ウォンとし、1兆ウォン台に回復させる計画だった。

 南北協力基金は李明博(イ・ミョンバク)元大統領による保守政権が発足した2008年以降も1兆ウォン台を維持してきたが、今年10年ぶりに1兆ウォンを割り込み、来年も1兆ウォン台に届かなかった。

 統一部の関係者は「南北関係の修復に対する新政権の意志を考慮し、南北協力基金の規模を1兆ウォン以上で計画したが、残念だ」と述べた。

 減額内容は「救護支援」項目に集中し、政府案(約4485億ウォン)から21.4%(約961億ウォン)削減された約3524億ウォンで決定した。

 統一部の関係者は「救護支援項目は、北朝鮮で災害など緊急の状況が発生した時に米や肥料、緊急救護キットなどを支援するための資金だ」と説明した。

 一方、南北軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)生態平和安保観光地区開発事業には101億ウォンが増額され、104億ウォンが配分された。

 南北協力基金は一般的な予算とは異なり、南北交流協力推進協議会の議決を経て運用される。