メーガン・マークル(Meghan Markle) photo : Getty Images

ヘンリー王子の婚約者として世界中の注目を集めているメーガン・マークル。彼女の母親がアフリカ系アメリカ人であることが結婚の障害になるのでは? と噂されたこともあった。でも過去にもイギリス王室にはアフリカ系の王妃がいたことが明らかに。

それは18世紀から19世紀にかけて統治したイギリス国王ジョージ3世の妃シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツ。ヴィクトリア女王の祖母にあたる。ちなみにヴィクトリア女王は現在のエリザベス女王から見ると高祖母(曾祖父母の母)。とても長い時間を経ているため、エリザベス女王から見た続柄は一口には言えないけれど、家系が繋がっているのは確実だという。

シャーロット王妃はポーランドの王家出身でドイツ生まれ。でもその祖先にはマルガリータ・デ・カストロ・スーザというアフリカ系の女性がいたという。王妃の肌が白かったためアフリカ系の祖先がいることは生前知られていなかった。彼女が亡くなった後、歴史家によって明らかに。

ソフィア・シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツ(Sophia Charlotte of Mecklenburg-Strelitz) photo : Getty Images

メーガン・マークルとヘンリー王子の交際が報じられると、彼女の母がアフリカ系であることを非難する声が浮上。「英国王室にふさわしくない」と人種差別的な意見が出ていた。この意見について、メーガン自身は婚約発表後のインタビューでこう語っている。人種的な問題に「注目してしまう状態は恥ずべきことだと思います。でも私は自分の出自に誇りを持っています。私たちはこのことを気にしたことはありません。私たちはカップルとして、お互いがどんな人間であるかにだけ集中しています。そういう余分な表層や騒音を取り除いたとき、純粋に一緒にいることを心から楽しみ、他のものに惑わされないことが容易になるのだと思います」。

アフリカ系のプリンセスが1人目でも2人目でも、2人の愛には関係なし! ヘンリー王子がメーガンのこの毅然とした態度に心を奪われたのは間違いなさそう。

text: Yoko Nagasaka