日本はなぜドリブラーが育たない?小林祐希が指摘した内容がおもしろい
12月に入り、テレビも特番が多くなってきた。
年末年始にかけては録画する番組も増えるため、編集部Sもこの週末にHDDの整理をしていた。
すると、『スカパー!』で放送されている「Jリーグラボ」の未試聴回を発見!
8月13日に初回放送となった、ヘーレンフェーンMF小林祐希の登場回だ。
強気なコメントで知られる小林。10代の頃は先輩選手にも強く当たっていたようで、番組の中では様々なエピソードが語られていた。
そんななか、話題は「日本とオランダの違い」へ。
オランダのチームはほとんどが4-3-3を採用しており、両ウイングには必ずスピードのあるドリブラーを配置するという。
その一方で、日本ではなかなかリスクを冒してでも勝負するというドリブラーが育っておらず、その背景にあるものについて興味深い意見を明かしてくれた。
小林 祐希(ヘーレンフェーン)
(日本ってなかなか最近そういう子がいなくない?)
「仕掛けて取られた時に、『だったらシンプルにやれよ』っていう指導者って多いじゃないですか」
(その辺、どう思う?海外でやってみて)
「オレは学くんしか知らないです。日本でドリブルする人。
アイツら『9回ミスっても、10回目ドリブルで行ってシュート決めればいいんでしょ』って。
で、10回目に引っかかったら『代えてくれ』って言います。『今日はオレの日じゃない』って」
小林 祐希(ヘーレンフェーン)
「凄いっすよね。
もうなんか『オレの仕事はドリブルなんだ、ドリブルでかわしてクロス、シュートがオレの仕事だから、それができない日は代えてくれ』って言うんです。
凄いなと思って。気持ちいいですよね。
監督も分かってて、アイツがパスで逃げ始めたらもう終わりだからって。だから、スペシャリストを育てたかったら何回でもやらせるしかない。
(日本人は)途中でみんな変わっていっちゃうんで。
ミスしたくないとか、試合に出続けたいっていう気持ちで。出来るだけ普通の選手になっていっちゃうんですよね」
「9回ミスっても10回目で」というのは時折耳にする考え方だが、「それでもダメなら代えてくれ」というのは実に象徴的である。