日本のソフトコンテンツ業界は規制が厳しすぎて、海外で放映するための手続きが煩雑すぎる。たとえばマレーシアでは、ドラマや音楽に関しては、もはや規制があまり厳しくない韓流の方が、日本のコンテンツよりも高い人気を誇っている Photo:AP/AFLO

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海外の若者が欲するのは
ポケモンやウルトラマンではない

『世界で「クールジャパン」が苦戦する原因』という記事を先日書いたが、筆者の住むマレーシアをはじめ、アジアでは日本の文化、とくにアニメを中心とするポップカルチャーは、若者を中心に絶大なる支持を得ている。

 時折行われる日本のアニメイベントはどれも大盛況で、筆者自宅近くのショッピングモールで行われた際には、1万人以上が詰めかけ、モール周りは1日中大渋滞となったくらいだ。

 会場となったショッピングモールはコスプレをした若者で溢れ、他の観客を楽しませていた。『千と千尋の神隠し』のカオナシのコスチュームでモール内を歩いていたコスプレイヤーは、100人近い子どもたちに囲まれて、写真撮影の列ができていた。

 これだけ人気のある日本のコンテンツだが、テレビやケーブルチャンネルで楽しめる機会は、実は非常に少ない。もちろん、『ポケモン』や『ウルトラマン』、『ちびまる子ちゃん』などのコンテンツは現地語に訳されて放映されているし、妖怪ウォッチなど比較的最近のコンテンツもないではない。

 だが、現地の若者が本当に欲しているコンテンツはもっと違うものだ。ポップカルチャーへのアンテナが敏感な若い世代は、『進撃の巨人』、『東京喰種』、『おそ松さん』、『けものフレンズ』等、最近の日本アニメをいち早くフォローし、関連商品が出るとすぐに駆け付ける。

 実写版の『銀魂』はマレーシアでも公開されたが、その中には日本のアニメ事情を知らなければわからないマニアックなギャグがたくさんあった。筆者が観にいったとき、数人で来ていたマレーシア人女性のグループがそのマニアックなギャグで大笑いしていた。彼女らのリアクションは、原作やアニメの銀魂自体のギャグを理解しているだけではなく、他の膨大な日本のアニメについても相当知っているとうかがわせるものだった。

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