登山やトレイルランニングが好きな人は、移動手段としてクルマや電車を利用し、ふもとからピークを目指したり、野山を散策して回ったり……といったアウトドアライフを楽しんでいるはず。実は、自転車があれば、そんなアウトドア遊びがもっと気軽にできるのだ。散策するのと同じように稜線の連なる景色が見られるのはもちろん、細いシングルトレイルの走破やピークハントもでき、さらには、歩いたり走ったりするよりもはるかに長い距離を移動できるので、もっと森の奥深くまで入っていける。お弁当や飲み物を持っていけば、まるでピクニックの延長のように“山ライド”を楽しめるってわけ。もちろん、高い山じゃなくたってOK。近場にあるトレイルでも、ワクワクするようなアドベンチャーが待っているのが山ライドのいいところだ。

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山道を安心して走るための自転車は、3つのタイプから選びたい



野山を走るための自転車は、ロードバイクやクロスバイクでも行けないことはない。だが、可能であれば「グラベルロード」や「シクロクロス」と呼ばれる、ロードバイクに太めのタイヤや凸凹のあるオフロードタイヤを履かせたタイプ、もしくは「マウンテンバイク(MTB)」と呼ばれる、サスペンション付きでオフロードタイヤを履かせた自転車で行くと安心だ。

これらの自転車は、砂利道、土道、泥道でも滑ることなく、路面をしっかりとグリップさせて走ることができ、さらには「カンチブレーキ」「Vブレーキ」「ディスクブレーキ」といった種類のブレーキを搭載しているのでしっかりと止まり、トレイルを初めて走行するビギナーにも扱いやすい。もちろん街中を走ることもでき、しかも走行時には段差だって気にならない。通勤や通学、ショッピングだけではなく、公園や河原の砂利道、さらには里山でも難なく走破できるので、あらゆる場所が僕らのアクティビティ・フィールドになる。



山ライドと聞くと、なんだかハードルが高そうだが、実はそんなに大げさな装備を用意する必要はない。ダウンヒルやMTBコースのような険しい道に行くのでなければ、ヘルメットとグローブがあれば十分。もし荷物を持って運ぶのであれば、水を入れるパックとそれを吸うホースが入れられるハイドレーション付きのバックパックがあれば、なお心強い。

凸凹道を走ることは舗装路の何倍もエキサイティングだ。もちろん、マシンを操るテクニックや、フィールドに分け入るための山地図の読図力なども必要になってくるので、まずは近くの公園や河原で十分にライディングスキルを磨いてから里山ライドに出かけよう。



まずは、保護素材の付いたオールマウンテン用を





トンプソン

R9300 GRAVEL

価格:30万7800円(ULTEGRA完成車)

ベルギーの老舗ブランド、トンプソンのグラベルロード・モデル。グラベル(砂利道)でもロード(舗装路)でも乗れるオールマイティーな1台は、フレームが頑強なトリプルバテッドのアルミニウム製で、前輪が付くフロントフォークにはカーボン素材を採用。衝撃吸収性に優れており、太めのタイヤが履けるクリアランスもあるので、街ライドから里山ライドまで、路面の変化を気にせずに移動できる。



GIRO

CHRONICLE MIPS

価格:1万7280円

山ライド用のヘルメットはロードバイク用と違ってバイザーが付いているので、木の枝や草から目を保護。このモデルは「マルチディレクショナル・インパクト・プロテクション・システム(MIPS)」という衝撃減少テクノロジーを搭載し、頭部の保護性能は折り紙つき。浸水抗菌パッド内蔵で、ゴーグルとの相性もよし。さらに頭頂部にはアクションカムなどを取り付けられるので、ライディング時の撮影にも便利だ。



キャメルバック

オクテイン ダート

価格:8424円

必要最低限の荷物と1.5リットルという大量の水を背負うことができるハイドレーションパック付きバックパック。両手がハンドルに置いてあっても、給水できるので、ライディング時はもちろん、ランニングやトレイルランニング、ウォーキングでも使える。リフレクターが前後に付いているので、夜間の街ライドでも使える。



GIRO

REMEDY X2

価格:5400円

ハードなライディングにも耐えるマウンテンバイク用グローブ。オートバイ用のグローブなどにも採用される高機能ウレタンフォーム「Poron」を手のひらの下部と拳部分に装備しているので、万が一転倒しても手を保護してくれる。上下左右4ウェイストレッチの効いたメッシュ素材は、長時間のライドでも快適にサポートしてくれる。



モンベル

トレールライダー

価格:1万2960円

マウンテンバイク用のシューズは、足の裏にペダル固定させるビンディングシューズと、固定せずにペダルへ足を乗せるフラットペダル用シューズがあり、このモデルは後者。アウトソールは、「トレールグリッパー」というモンベル独自の濡れた急傾斜でも滑りにくい素材を使用し、ペダルのピンも食いつきやすい。自転車ライドだけでなく、山歩きでも心強い1足だ。

text山下晃和

photo下城英悟(GREEN HOUSE)