【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両空軍が4日、米空軍の最新鋭ステルス戦闘機「F22」6機を含む約230機の航空機が参加する過去最大規模の合同空中訓練を開始した。先月29日に大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)級「火星15」を発射し、核とミサイルの脅威を増大させている北朝鮮に強い軍事的圧力をかける。

 韓国軍関係者は「韓国空軍作戦司令部と在韓米第7空軍司令部はきょうから8日まで、韓米空軍の戦時の連合作戦遂行能力を高める目的で合同空中訓練『ビジラント・エース』を実施する」と伝えた。

 韓米空軍は備えの強化を目的に同訓練を毎年実施しているが、今年は規模、内容ともに過去とは次元が異なるとされる。

 米軍が6機のF22を韓国に一度に展開させるのは初めて。編隊は2日に韓国に到着している。F22はステルス性に優れ最高速力はマッハ2.5を超え、敵の防空網を突破し重要施設を精密に攻撃することができる。防空網の弱い北朝鮮にとって最も脅威となる兵器だ。北朝鮮は以前にF22編隊が朝鮮半島に展開した時、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の動静を隠すなど極度に警戒するそぶりを見せた。

 最新鋭ステルス戦闘機F35Aも6機参加する。F35Aに垂直離着陸の機能を加えたF35Bの編隊(12機)は在日米軍基地から出動して韓国上空に展開した後、そのまま基地に戻る。米空軍のステルス機だけで24機が訓練に参加することになる。

 また、米戦略爆撃機B1Bの編隊は爆撃訓練を行うようだ。他にも、米空軍の電子戦機EA18Gグラウラーが6機、戦闘機F15CとF16がそれぞれ約10機、訓練に参加する。電子戦機は有事の際、敵の防空網や指揮通信システムを無力化する役割を担う。韓国からは空軍の戦闘機F15K、KF16、FA50などが参加する。

 韓米の両空軍は、有事が発生した場合に空中からの北朝鮮軍機の侵入を阻止し、北朝鮮上空に進入して移動式発射台など核・ミサイルの標的を精密攻撃する訓練を集中的に行う予定だ。韓国首都圏を脅かす北朝鮮軍の長距離砲を攻撃し、北朝鮮軍特殊部隊の海上からの侵入を防ぐ訓練も実施する。

 韓国空軍は訓練の目的について「韓米連合戦力の運用と統制を通じ韓国航空宇宙作戦本部(KAOC)の作戦遂行能力を点検するとともに、24時間持続的に作戦を運用することで飛行部隊に作戦手順を習得させ、戦時の任務遂行能力を強化する」と説明した。

 北朝鮮は韓米の訓練に反発を強めている。北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は3日、訓練について「先鋭な朝鮮半島情勢を一触即発の核戦争の局面へと追い込む重大な軍事的挑発だ」と非難した。