ハリル監督、ポーランドメディアの直撃に“逆取材”? 「全てを分析するつもり」と宣言

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モナコでプレーするグリクについて訊かれると「彼は一流のディフェンダーだ」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、来年のロシア・ワールドカップ(W杯)で同組となったポーランドメディアの直撃を受けた。

 地元メディア「przeglad sportowy」が報じている。

 モスクワのクレムリン宮殿で行われた組み合わせ抽選会に出席した指揮官は、グループHのライバル国からも取材を受けた。

「正直に言って、私は欧州選手権であなた方の試合を観ました。このトーナメントの思い出があります」

 ハリルホジッチ監督は欧州選手権のポーランドの試合を観ていたという。かつてフランスリーグで指揮していたこともあって、モナコに所属するDFカミル・グリクについて訊かれると、「もちろんどんな選手か知っている。彼は一流のディフェンダーだ。しかし、今季は昨季ほど良いプレーではない」と答えている。

 そして、セリエAの強豪ナポリでプレーする名手にも質問は及んだ。「このクラブには二人のポーランド人がいます。アルカディウシュ・ミリクのことですか? それともピオトル・ジエリンスキのことでしょうか?」と質問されると、“逆取材”を行ったという。

メディアに質問をぶつけて情報収集!?

「私が言いたいのはミリクのことです。彼はどうなったんですか? 怪我をしているんですか?」

 敵将からの質問に、記者も「そうです。彼は膝に深刻な故障を負っています」と説明することになったようだ。その後、ハリルホジッチ監督は、「あなたのチームを学ぶ時間はたくさんあります。試合を見て、全てを分析するつもりです」とポーランドを丸裸にすることを誓ったという。

 昨季アヤックスから移籍後、大活躍したミリクだが、昨年10月に左膝前十字靭帯を断裂。ハリルホジッチ監督は対戦相手の主力の現状に目を光らせつつ、すでに来たる戦いのイメージを着々と膨らませている模様だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images