香取慎吾がアートを身近なものにする 作品出展からSNSまで“現代アーティスト”としての活動を追う

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「香取慎吾.インスタグラム.130万フォロワー突破!!! おめでとう!ありがとう!インスタグラマー香取慎吾. 楽しんでまーす!」

 これは、11月30日につぶやかれた香取慎吾のツイートだ。新しい地図の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がSNSデビューして、約1カ月が経った。毎日更新される彼らのSNSが、日々の楽しみになっている人も多いことだろう。

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 彼らが何を見て、何を感じているのかをリアルタイムで知ること。それは想像以上に生活に彩りを添えてくれた。なかでも香取がアップするアート作品は、日常の枠組みにとらわれがちな心を解放してくれるパワーがある。

 忙しい日々を過ごしていると、アートに触れる時間はつい後回しになってしまう。そんなときにポンと手のひらに届く香取の作品たち。彼がペイントすると、何気ないシーンを切り取った写真も心踊る作品になる。

 例えば、稲垣と草なぎの2ショット写真を加工したロハス兄弟。“ロハス”の文字が隠れている背景は、モノクロながら実に賑やかで楽しい。香取が向けたカメラだからこそのリラックスした2人の表情。そして、こんなにも大胆にペイントできるのも、身近な存在の香取ならではだろう。

 そして、稲垣がワイングラスを傾ける姿を4枚コピーし、異なる色調でペイントされた#ロハス王子。一瞬で複製ができるデジタルの中に、香取の指の動きを感じられるアナログな線は、ポップアートの第一人者、アンディ・ウォーホルの作品を彷彿とさせる。

 「お金を稼ぐことはアートだ。働くこともアートだ。ビジネスで成功することが最高のアートだ」とはアンディ・ウォーホルの名言のひとつ。新しい地図流に言えば、「遊ぶこともアートだ」。どんなシチュエーションでも、そこに彼らの遊び心が加われば、すべて見る人を笑顔にするアートになる。

 「今夜はワインではなく君の感性に酔ってしまう 一日で良いからあなたと入れ替わってみたいわ(°▽°)」 以前から香取のアーティスティックな才能を絶賛してきた稲垣。そして「香取君の真似してみた(°▽°)」と自らもペイントに挑戦してみせた。そして「二人で遊んでるの? 悔しいから夜更かし、しちゃったよ!」と草なぎも。香取の作品がきっかけで、また新しい可能性が切り拓かれる。 新しい地図がカラフルになっていく……。

 今年、香取のアート作品は『日本財団DIVERSITY IN THE ARTS 企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー』や『カルティエ』の代表的腕時計「タンク」の誕生100周年記念などにも出展され、大きな注目を浴びた。意外なことに企画展や展覧会に出展するのは、初めてのこと。11月26日放送のラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)では「うれしいんですけど、ふつーに“現代アーティスト香取慎吾さん”とかって書いてあったり……何これぇ(照)」と嬉しそうに話す初々しさだ。

 これまで香取にとって心をぶつける場所だったという作品たち。『ミュージアム・オブ・トゥギャザー』展のインタビューでは「これを描こうって思って描くことってあまりないんで。その時描きたくて描いて、最終的にタイトルを決めたりとか」と語った。感覚的に描いているというが、なかには思わず深読みしたくなる作品も。

 2010年に完成させたという『イソゲマダマニアウ』も そのひとつ。骸骨になってしまった2人を、生き物のような飛行物体が手を差し伸べている、というもの。背景は、新しい地図のトレードマークとも言える青空。飛行物体は、緑の髪に、ピンクの顔、黄色の胴体……。

 「どこかから逃げようとしてるのかな。だけど、逃げられない2人が、骨の状態になっちゃって。抜け殻状態の2人を救いに来てくれた人が『ダイジョブ、 マダマニアウヨ』っていう想い? 想いがあって描いたのかな? っていう感じですね(笑)。気づいたらそうなってた。でも、それがそのときの自分を表してたりするものですね」なんとも意味深に聞こえるコメントだが、それも含めて見る人が自由に解釈して味わえるのが、アートの面白いところ。

 さらに『カルティエ』とコラボした展示会で披露した作品は、散りばめられた数字が「19=S.8=H.9=I.14=N. 7=G.15=O」となっている仕掛けもあった。日々つぶやかれる言葉はもちろん、言葉にならない想いまでも、アートで繋がる。感度を高めて作品を見れば、香取の潜在意識にもアクセスできるかもしれない。(佐藤結衣)