3D-LiDARのサンプルイメージ(スキャニング部)(画像: パイオニアの発表資料より)

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 パイオニアは11月30日、開発を進めている走行空間センサー「3D-LiDAR(Light Detection and Ranging)」がティアフォーの自動運転システム用オープンソースソフトウェア「Autoware」に対応したと発表した。この対応は、ティアフォーが「3D-LiDAR」の信号を処理するためのドライバソフトウェアを開発したことで実現した。

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 「3D-LiDAR」は、遠方の物体までの高精度な距離の測定や、物体の大きさを検出できるセンサーで、物体形状の把握も可能なため、自動運転に不可欠なキーデバイスである。

 パイオニアは9月7日、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いて、高性能で小型・低コストを実現した「3D-LiDAR」を開発し、国内外の自動車メーカーやICT関連企業などへサンプルを供給していた。

 今回、自動運転システム用のオープンソフトウェア「Autoware」に対応したことにより、より多くのメーカーでの実証実験が加速されるであろう。

●「Autoware」とは

 AutowareはLinuxとROS(Robot Operating System)をベースとした自動運転システム用オープンソースソフトウェア。名古屋大学、長崎大学、産総研による共同成果の一部として、自動運転の研究開発用途に無償で公開している。

 本発表の3次元ライダーや車載カメラなどのセンサーと組み合わせることで、自車位置や周囲の物体を把握しながら自動運転を行うことが可能となる。

 その仕組みは、3次元地図が基本だ。3次元地図には、道路周辺に設置されている立体物などを含めてさまざまな情報が取り込まれている。そして、3次元ライダーが取得する車両周辺の情報と3次元地図を照らし合わせ、自車の位置を把握する。

 3次元の自己位置推定以外にも、3次元の地図生成、車両や歩行者認識、レーン認識標識認識、路上サイン認識、信号認識、移動体追跡、レーンチェンジなどの基本機能を備える。

●3D-LiDAR(パイオニア、MEMS 3D-LiDAR)のテクノロジー

 開口部の小さなMEMSミラーとレンズを組み合わせ、光学設計を最適化し、駆動系をなくして、小型化と耐久性を実現している。これが普及価格帯への切り口であろう。

 今回、Autowareに対応したことで、自動運転における有力な3D-LiDARとして、実証実験がなされるであろう。そのシステムの中で、「3D-LiDAR」の2020年の実用化に向けた仕様策定は続くとみられる。