11月29日以降、毎日のように日降雪量30センチから50センチほどの雪が降っていた北海道ですが、今日(12月3日)の午前6時に、上川地方の幌加内と幌加内町朱鞠内で今シーズン初めて積雪が100センチを超えました。
例年に比べると1週間ほど早い100センチの到達で、ここ10年では2番目に早い記録となりました。


4日で約4倍の積雪

北海道付近は先月29日に低気圧や前線が通過した後、冬型の気圧配置に変わり上空には真冬並みの寒気が流れ込みました。その後、数日間気圧配置が大きく変わらなかったこともあり、同じような所で強い雪が続き、積雪が一気に増えました。
上川地方の幌加内と幌加内町朱鞠内で、今朝6時にともに101センチの積雪を観測し、今シーズン初めて北海道内で積雪が100センチを超えました。
幌加内町朱鞠内は29日正午の段階で28センチしかなかった積雪が4日も経たないうちに100センチを超えており、急激な積雪の増加となっています。


昨年は11月25日

北海道内でのシーズン最初の積雪100センチは、過去30年を平均すると12月11日と、今年(2017年)は例年に比べて1週間以上も早い観測となりました。
しかし、昨年(2016年)は今年よりさらに早く、11月25日午前4時に今年と同じく幌加内町朱鞠内で100センチに達しました。昨年はアメダスの整備が進んだ1978年以降で、歴代3番目に早い記録でした。


12月は雪が多くなる?

この先も雪に注意が必要な日が続きそうです。
最新の1か月予報では、12月はここ数日と同様に寒気の影響を受けやすいため、日本海側の降雪量は平年より多くなる予想となっています。寒気の影響で気温も低く経過するため、積雪が増えやすい状態が続く見込みです。
急に積雪が増えると、交通障害につながるだけでなく、なだれや屋根からの落雪なども起こりやすくなるため、今月は大雪への注意が必要になります。
いつ雪が降るのか、量が多くなる場所はどこかなど、日々の最新の気象情報をしっかりとチェックするようになさって下さい。