雨天にもかかわらず名車が東京をジャック

 10回目の開催となった「コッパ ディ 東京」が11月23日に東京・汐留イタリア街で行われた。あいにくの天気にも関わらず、普段見られないレアなクラシックカーから主催者が認めた参加車両まで、120台が東京をジャックした。

 汐留イタリア街を起点に東京の都心部を走行する「コッパ ディ 東京」は、朝10時にスタートして約11キロのルートを走行、午後4時には解散となる1デイイベント。気温も低くなって、クルマに負担のかからない11月下旬に行われることから、普段見られないレアなクルマが多く見られる。

 わかりやすい車種で言うとスーパーカーブーム世代には涎物のランチア・ストラトスやフェラーリ・ディーノ246GT。少しマニアックなクルマでいうと、レースに出場するために200台限定で生産されたランチア・デルタS4や世界に3台しかないアバルト750ヴィニャーレ・ゴッチャといったクルマも走行した。

 また、世に1台しかないTOMSエンジェルT01が走行! 多くの人から「すごい!」と歓声があがっていた。

 そして、取材班が思わず笑った1台を紹介したい。オーナーのSさんにインタビューを行った。

 写真を見て「おっ!」と思われた方は「チキチキマシン猛レース」というアニメを観たことがあるのではないだろうか。そのアニメに登場した岩石オープンと呼ばれるマシンにそっくりのクルマが今回走っていた! 正確にはフィアット・フェルベス・レンジャーと呼ばれ、ルパン3世でもお馴染みのフィアット500をベースに仕立てられた1台。

「もともと好きな1台で、友達に冗談で話したら大阪に売りがあるよと言われてすぐ見に行って買っちゃいました」と話すSさん。

 走るために必要なもの以外何もないというシンプルな装備に驚く。乗るまでに少し手入れをしたそうだが、それ以外は問題がないという。「一般の方からのウケがよくて……」と話すSさんだが、たしかに見た目が遊園地から飛び出てきたような形のクルマが街中を走っていたら、誰もが鳩に豆鉄砲な顔をすることだろう。

 イベントの日は雨ということで幌が間に合わず、ブルーシートで自作したという。「いやー、嫁さんに『幌がないとぜったい嫌だ』と言われまして。前日のお昼に作るかぁっと意気込みました。ありもので作りましたが、やっぱり雨の日は乗りたくないです」と言うものの、終始Sさんには笑みがこぼれていた。棍棒こそ持っていなかったが、リアル岩石オープンとして、見ているギャラリーを和ませる1台だった。