「W杯16強進出予想」で日本がH組本命! 「恐れのない勤勉なチーム」と米紙1位評価

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各グループ順位を大胆予想 スペインとポルトガルのB組は「死の組ではない」

 2018年6月に開幕するロシア・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が、現地時間1日にロシアの首都モスクワで行われ、1998年フランスW杯から6大会連続出場の日本はポーランド、セネガル、コロンビアと同じグループHに入った。

 抽選結果を受けて各国メディアの報道は早くもヒートアップしているが、米紙「USA TODAY」は一足早く全8グループの順位を大胆予想。そのなかで日本は、1位通過という意外な高評価を獲得している。

 同紙はまず必見の5試合をセレクト。開幕戦のロシア対サウジアラビアをはじめ、強国同士のポルトガル対スペイン、ドイツ対メキシコ、ベルギー対イングランドを選出した。また、11月14日の国際親善試合でアルゼンチンに4-2と勝利したナイジェリアの再戦も、「再びアップセットが起こり得る」としている。

 各グループに目を移すと、グループAでは「期待を上回った」というロシアが対戦相手に比較的恵まれたと見ているようだ。ウルグアイはタレントを揃え、「エジプトとサウジアラビアも過小評価すべきではない」と記している。予想は1位ロシア、2位ウルグアイ、3位エジプト、4位サウジアラビアとなった。

「死の組に近いが実際はそうではない」というグループBは、ポルトガル対スペインのイベリア半島対決の行方が大きく影響しそうだ。予想では1位スペイン、2位ポルトガル、3位モロッコ、4位イランとなった。

列強の評価は? そして隣国の韓国は…

 グループCではフランスが高い評価を受ける。「ペルーはポット2で最弱。デンマークは予選で苦労したし、オーストラリアは国際レベルと証明するためにやるべきことは多い」と分析し、1位フランス、2位デンマーク、3位ペルー、4位オーストラリアと予想している。

「ナイジェリアとクロアチアがアルゼンチンと一緒に16強に進む可能性がある」というグループDは、下馬評通りの一強は揺るがず。予想は1位アルゼンチン、2位ナイジェリア、3位クロアチア、4位アイスランドとなった。

 グループEは「ブラジルがどこかを恐れる理由がない」という言葉どおり、11月の国際親善試合で日本を3-1で撃破したカナリア軍団の首位通過を確実視。1位ブラジル、2位コスタリカ、3位スイス、4位セルビアという予想だ。

 日本の隣国・韓国にとっては苦戦が予想されるグループF。前回のブラジル大会を制したドイツの優位は揺るがず、欧州予選プレーオフでイタリアに勝利したスウェーデンについて「自信を持っている」と評価した。1位ドイツ、2位スウェーデン、3位メキシコ、4位韓国と見られている。

「今、世界のサッカーで最も面白いチーム」と称されるベルギーが入ったグループGは、イングランドについても「上手く強化」と言及。予選を勝ち抜いたチュニジアの奮闘を認めつつ、予想は1位ベルギー、2位イングランド、3位チュニジア、4位パナマとなった。

ポーランドのW杯躍進には「疑問が残る」

 そして日本が組み込まれたグループHは、「ポーランドはトップシードに値するが、この種の舞台で輝くには疑問が残る」と国際舞台でのパフォーマンスを不安視。コロンビアは無限の可能性を秘めているとした一方、日本については「恐れのない勤勉なチーム」と高評価。意外と言うべきか、1位日本、2位コロンビア、3位ポーランド、4位セネガルと予想されている。

【グループA】1位ロシア、2位ウルグアイ、3位エジプト、4位サウジアラビア
【グループB】1位スペイン、2位ポルトガル、3位モロッコ、4位イラン
【グループC】1位フランス、2位デンマーク、3位ペルー、4位オーストラリア
【グループD】1位アルゼンチン、2位ナイジェリア、3位クロアチア、4位アイスランド
【グループE】1位ブラジル、2位コスタリカ、3位スイス、4位セルビア
【グループF】1位ドイツ、2位スウェーデン、3位メキシコ、4位韓国
【グループG】1位ベルギー、2位イングランド、3位チュニジア、4位パナマ
【グループH】1位日本、2位コロンビア、3位ポーランド、4位セネガル

 同紙の予想を踏まえたうえで、決勝トーナメントの16強で激突する国は以下の通りだ。 グループH首位通過の日本は、グループG・2位イングランドと対戦する形となる。

ロシア(グループA・1位)×ポルトガル(グループB・2位)
フランス(グループC・1位)×ナイジェリア(グループD・2位)
ブラジル(グループE・1位)×スウェーデン(グループF・2位)
ベルギー(グループG・1位)×コロンビア(グループH・2位)
スペイン(グループB・1位)×ウルグアイ(グループA・2位)
アルゼンチン(グループD・1位)×デンマーク(グループC・2位)
ドイツ(グループF・1位)×コスタリカ(グループE・2位)
日本(グループH・1位)×イングランド(グループG・2位)

 あくまで米紙の予想ながら、日本が決勝トーナメントに進出すれば、ベルギー、イングランド、チュニジア、パナマのいずれかと激突することに変わりはない。果たして同紙の下馬評どおり、日本はグループH首位通過を果たし、02年日韓大会や10年南アフリカ大会と同様の16強に勝ち進むことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images