黒柳徹子『Mステ』での衣装(画像は『Tetsuko Kuroyanagi 2017年12月1日付Instagram「これから、「ミュージック・ステーション」に出ます」』のスクリーンショット)

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黒柳徹子が12月1日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に生出演した。この日は福山雅治がドラマ『トットちゃん!』の主題歌『トモエ学園』を披露することから応援に駆けつけた形だ。司会のタモリとは懇意にしているのでトークも盛り上がり、福山はそんな2人に挟まれて「ずっと聞いていたい」と感慨深げである。

黒柳はずいぶん前に近藤真彦と『Mステ』に中継で出演したが、スタジオは今回が初めてとなる。タモリに感想を聞かれた彼女は「電気がこんなについてると派手だなと思ちゃう」と『ザ・ベストテン』や『NHK紅白歌合戦』を思い出し、最近は生放送での出演が少ないことから「これ生放送なんでしょ? すごーい! おもしろい!」とテンションが上がった。

ドラマ『トットちゃん!』では黒柳徹子の子ども時代も描かれており、小学校時代を中心に歌ったのが主題歌『トモエ学園』である。黒柳によると、小学校に入学し2、3か月で先生から「ほかの学校に行ってください」と退学を言い渡されて母親が探してくれたのが「トモエ学園」だった。

「裸でプールに飛び込んだり」「学校につけばすぐに散歩したり」という伸びやかな校風で、校長先生は「どんな子でも必ず良い個性を持っているが、成長していくにつれ大人によって摘み取られてしまうから、早く見つけて早くその個性を生かそう」という教育を目指した。

「この小学校に入ってあの校長先生に出会えたから現在がある」という黒柳。そうした様々な想いを一曲で表現してくれた福山雅治に「すっかりお世話になっちゃって」とお礼を言う。

すると福山は「1年ほど熟考しまして」と明かし、以前『徹子の部屋』に出演した際「廊下でお願いされて」と振り返る。歌詞を書き上げるたびに黒柳に見てもらい、手直ししながらようやく完成させたものだ。タイトルも彼女に相談して「『トモエ学園』がいいのでは」とつけてもらった。

タモリは黒柳の子ども時代を聞いて「芸能界にずいぶん前に入られた時でも、ちょっと変わりもんだったからね」と切り出す。タモリが小学校低学年の頃からテレビで活躍しているだけに「ずいぶん前ですから、なにせ動く放送博物館と言われている」とたとえれば、黒柳は「タモリさんも徹子の部屋の最多出場者だもんね」と返した。

実はタモリが初めて『徹子の部屋』に出た時は、「この世界に入るか入らないかの時にオファーがあった」という。黒柳はそれを後で知ったそうで「その時はまだ素人だったんですって。それなのにお願いしちゃってね、私たち大胆だったと思う」と笑う。その時のタモリについて「おもしろかったです最高でした」と評しており、当時から彼女のツボだったようだ。

彼女は『Mステ』出演前の11月28日に『Tetsuko Kuroyanagi tetsukokuroyanagi Instagram』で「私がNHKに入った頃の写真です」とモノクロのポートレイトを公開しており、NHKの研修時代に先輩俳優から「蹴落とさねえ奴は、蹴落とされるんだ」と言われて、リハーサル室の壁を蹴って泣いたことを振り返る。

「絵本を上手に読んであげられるお母さんになりたくて、NHKの試験を受けたのに、そんな、人を蹴落とさなきゃ、やれない仕事なんて絶対に嫌だ!」との思いを持ちながら「63年間。私は、ここまでやってきました」という黒柳徹子。『Mステ』で福山雅治が歌う『トモエ学園』に涙したのは、子ども時代とともに女優での苦労が思い出されたのかもしれない。

画像は『Tetsuko Kuroyanagi 2017年12月1日付Instagram「これから、「ミュージック・ステーション」に出ます」、2017年11月28日付Instagram「お昼のドラマ「トットちゃん!」で、ちょうど今、放送してる、私がNHKに入った頃の写真です。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)